Value Works BLOG
バリューワークスブログ

指導に納得いかなくなった時に振り返りたいこと

2017.5.20

こんにちは。ValueWorksの赤津です。

 

4月から30名超のスクール生が増え、会場の定期確保も徐々に進捗。

 

Pete Rivasクリニックは皆様に支えられ大盛況のうちに成功し、

 

6/18に開催するビッグイベント『Skills Feast 2017』に向けて、仕事と指導と家庭と同窓会企画と自身のトレーニング、指導の勉強と何とか両立させながら上手く振舞っているつもりでした。

 

 

しかし、実はPete Rivasクリニック後、ゴールデンウィークを境に、2回連続で納得いく指導が出来なくなり、

 

来ていただいた生徒や保護者の方に満足を届けられていないのではないかと自信を少し無くしています。

 

 

いや、飲食店経営時代から、顧客不満足センサーは優れていると思うので、

絶対満足度が低くなっていると自分自身にがっかりしています。

 

 

スクール自体は着実に成長していて、

良い意味では成長の過程には必ず壁が立ち塞がる事は理解しています。

 

 

上手くいかないこと。つまり、コンフォートゾーンを抜けようとしているということ。

 

 

プラスに考え、この上手くいかない理由を整理する事にしました。

 

 

上手く行かない理由を述べるのは指導者としての私に不安を感じる方が生まれるかもしれませんが、

 

同じようにスクールを設立し、もしかしたら同じような苦悩を抱える人の役に立てたらいいなという思いと、

 

ValueWorksのスタッフにも伝えたいことですので、

書き連ねてみる事にしました。

 

 

 

行動変容

 

まずは自分の生活を見直しました。

 

このところ、企画やインプットに動き回っていたため、学ぶ機会はとても多くなりましたが、

 

特に年明けから自ら深く考え、アウトプットする機会が減っていた、いや、ほぼなくなっていた事に気がつきました。

 

スクールのブランディングやイベントなどに頭を使い、

トレーニングの準備や振り返りに時間を使う時間がとても減っていました。

 

私は日中はお客様先にて業務を受託しているため、

電車での移動時間でインプットとアウトプットを行う必要があります。

 

昨年12月から移動時間は洋書のバスケットボール本インプットに多くの時間を割いていたため、改善に充てる時間がとても減っていました。

 

1度読書の手を休め、環境、人、自分自身についてゆっくり考えてみる事。

 

それが今回の壁を乗り越えるために取り組む最初の行動変容です。

 

 

 

考えて気がついた事

 

4月からスクールは様々な環境が変わりました。

 

環境の変化に対し、自分が下した判断は少し誤っていた事に気がつきました。

 

スクール生が増え、かけがえのない子供達の数が増えました。

 

1人1人を大切に見てあげたいが、人が増えればややその時間は薄まります。

 

そこをどのようにカバーしていくか。

 

師匠の言葉を借りれば、変えなくて良いことを変え、変えるべきことを変えていなかった事に気がつきました。

 

具体的には、バスケット(リング)が6つある会場なのですが、

その環境を有効に使うことで子供達にとって効率の良いトレーニングが出来ると思い、

 

ほぼ全てのメニューで子供達を6つのバスケットに分散させてしまったことです。

 

1人1人をできるだけ見て声を掛けてあげたいのに、

6つのバスケットに分散させてしまった。

 

ある程度の年齢への指導や複数のコーチがいればそれで良いですが、

 

現状のValueWorksのスタッフ状況や私の指導方針の上では小学生、中学生にはそのようにすべきではないのではないか。

 

 

まずは集約させることが練習メニュー構築に必要ではないかと気がつきました。

 

 

 

2つの指導スタイル

 

私の中で指導スタイルは現在2つあります。

 

Jason WrightやJordan Lawleyなどのスタイルと

 

Pete Rivasのようなスタイルです。

 

前者をJスタイル。後者をPスタイルと呼んでみます。

 

これまではJスタイルでの指導でしたが、

 

Pete Rivasに改めて刺激を受け、ゴールデンウィーク明けから安直にPスタイルに変化させた事が判断ミスの1つ。

 

それぞれのスタイルについては後ほど記載しますが、

 

結論を言うとPスタイルはまだValueWorksには早かった。

 

理想形ではありますが、

 

今のValueWorksには、私にはJスタイルの指導が適切なのだと思います。

 

 

 

 

考えて気がついた事2

 

わたしはある程度の年齢までは保護者こそ最大のコーチと考えています。

 

だから、指導内容を選手だけではなく、保護者の方にも説明し、一緒にかけがえのない子供達を育てていきたいと考えています。

 

Pete Rivasもクリニックでは選手だけにではなく、

 

「コーチ、保護者が選手を守るんだ、このメニューは選手には難しいからコーチ、保護者に聞いて欲しいんだ」

 

と説明してくれました。

 

しかし、人数が増えてもトレーニングの時間が減らないよう、6つのバスケットに生徒を分散させてしまったので、

 

その状態では指導を全体に、保護者の方に説明する事が難しくなりました。

 

何かを伝えるにしろ、適切な距離感を私と選手全員、保護者が保てなくなったのです。

 

バスケットボールはスペーシングが大切なスポーツです。

 

近過ぎても離れ過ぎてもターンオーバーは生まれやすくなります。

 

指導時も同じなんだと気がつきました。

 

指導時の適切なエントリーを誤り、フロアバランスが崩れていた事。

 

それが上手く行かないと感じた1つの要因ではないかと思います。

 

 

 

 

 

考えて気がついた事3

 

毎回トレーニング開始時やデモンストレーション時などに徹底して説明していた事を時間省略のため省いてしまった事に気がつきました。

 

子供達がValueWorksのトレーニングを始めるために

スイッチを入れていた時間が省かれていたように思います。

 

急がば回れ。

 

情熱を灯す時間は絶対に削ってはいけない。

 

声は何故出す必要があるのか。

 

どうしたら人は成長するのか。

 

ここではどのような自分にならなくてはいけないのか。

 

分散させず、多少非効率でも集約してしっかりとコミュニケーションをとるべきでした。

 

 

 

 

Pスタイル

 

Pete Rivasの指導では多くの場合、コートにあるリングは全て使い、沢山の選手がいても上手にトレーニングを組み立てます。

 

そのスタイルを理想形とし、ValueWorksも人が増えた事ですしゴールデンウィークからチャレンジしてみました。

 

結果上手く行かなかった訳ですが、原因は上に書いた通りだと思います。

 

それでは一体何が足りなかったのか。

 

Pete Rivasのthe Worksにあって、ValueWorksに無いもの。

 

1つに伝統が挙げられると思います。

 

低学年からPete Rivasに指導された上級生。

 

教え子がコーチとなって帰ってくる。

 

多くの低学年の子達にも次の回のトレーニングを控える先輩達がサポートに回る。

 

 

6バスケットがあれば、最低6コーチ or サポーターがいるのです。

 

 

そんな長年の積み重ねで作り上げられたトレーニング環境を見様見真似で安易に真似られるわけがありません。

 

ステーションにしても然り。

 

まだ、コート全体を使った分散型の指導方法はメインコーチが私一人だけのValueWorksにはまだ早かったということです。

 

もしも、将来、今の教え子たちが指導者として帰ってきたとき。

 

それが本当のValue Worksの始まりなのかもしれません。

 

Pete RivasのスタイルをいつかValue Worksでも実現させてみせます。

 

 

 

Jスタイル

 

対して、あくまでも一部分の話ですが、

 

多くのスキルコーチは1バスケット1コーチで指導を行っていることに改めて気が付きました。

 

つまり、Jスタイルとはオールコートが使えたとしても、ハーフコートしか使わない指導スタイルです。

 

 

 

それはJason WrightやJordan Lawleyだけではなく、
他のロサンゼルスコーチの指導を見ても1バスケット1コーチの指導が多用されています。

 

 

2バスケット、1コーチのパターンは多くの場合オールコートメニューで行われます。

 

現状のValue Worksのように、メインコーチ1人で行われるスタイルの場合、

 

もしくはアシスタントコーチとまだ完全な意思疎通が出来ていない場合は

どれだけ広いコートでも、1バスケット1コーチのスタイルを選択すべきです。

 

竹原からも

 

「トレーニング中に選手のプレーを最後まで見ない指導を行ってはいけない」

 

といつか学んだことを思い出しました。

 

責任を持って指導するということはそういうことです。

 

 

6バスケット1コーチなどというスタイルを取ってしまったことが大きな過ちの1つでした。

 

 

JasonもJordanも、殆どのメニューをハーフコートで、熱心に指導します。

 

情熱はそこに熱く集約され、選手の焔は燃え上がります。

 

 

今のValue Worksに必要なスタイルは、まさにJスタイル。

 

 

Peteのスタイルを理想形としつつも、Jスタイルを選択すべきだと思いました。

 

 

ただし、Peteもこの画像のように自分自身で指導する際は1バスケット1コーチを徹底しています。

 

逆サイドでは、教え子のアシスタントコーチが子供達を指導していました。

 

 

 

 

 

最後に

 

 

もう大丈夫だと思います。今週の土日は子供の運動会と、竹原勝也のトレーニングに参加するため

スクールはございませんが、次の月曜日がとても楽しみです。

 

それでも上手く行かなかったら、また考えて改善するのみ。

 

これで少しでも改善したら、次のチャレンジをしてみるだけ。

 

 

 

 

もしも、今回の投稿が、これから指導者として悩むコーチの力に少しでもなれたとしたら

 

それはとても価値のあることです。

 

 

指導内容だけではなく、コートの使い方を変えてみること。

 

 

バスケットが2つあるから6つあるからといって、安易に分散させフロアバランスを崩さないこと。

 

待ち時間を減らす効率化ではなく、

待ち時間も有効に使う効率化を目指す。

 

待ち時間も休息として、考える時間として、人のプレーを見る時間として必要だと改めて思いました。

 

 

同じような悩みや改善方法ではないかもしれませんが、

 

拡大の中で悩むことがきっとあるはずです。

 

本気で一人一人の成長を考えれば考えるほど悩むはず。

 

 

悩んでいる今しか書けない内容ですので、書き連ねてみました。

 

 

もしも、上手く行かなかったら自分の考えを改め、行動を変えてみる計画をたてること。

 

 

絶対にしていけないことは、選手達の責任にすること。

 

 

読みづらい点もあるかと思います。

 

質問などございましたら、Facebookからお気軽にご質問頂けると幸いです。

 

以上です。もしもこの長文を読んでいただけたら誠にありがとうございました!!!

 

次の月曜日は必ず完全復活してみせます!

 

 

ちなみに、Jスタイルは1バスケット4コーチのパターンもありました。

 

ハーフコートに4人のコーチです。

 

濃い、、、、

 

がんばろう、日本。

 

Just Try It.

 

 

 

 



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著者情報

この記事の著者

シュートディレクター

赤津 誠一郎

Seiichiro Akatsu

出身地: 福島県いわき市

出身校:
いわき市立平第1小学校(揚土ミニバス)
いわき市立平第1中学校
土浦日本大学高等学校
東京工科専門学校インターネットプログラミング科

経歴:
高卒後板前修業のためにフリーターとなり様々な業種を経験。
板前修業を挫折し、地元いわき市にて飲食店を経営。5店舗まで拡大。
専門学校卒業後に事業譲渡し、ITベンチャーへ新卒として就職。
入社半年でMVPを取得。アパレルベンチャーの役員に就任後、
IT企業にて営業部長、新卒研修責任者、経営企画室室長を務める。
現在はITコンサル・PM業とバスケットボールスクールの運営を行う。

資格:
JBA公認C級コーチ
NESTA キッズハイパフォーマンススペシャリスト
NESTA キッズカーディオ&ウエイトトレーナー

ITパスポート
基本情報技術者
Java・Oracle系資格等

コーチ歴:
揚土ミニバスケットボールクラブ(2001頃)
バリューワークスメインコーチ(2016-)
実践学園中スキルコーチ(2018-)※全中優勝 ミニドックススキルコーチ(2021-)※神奈川県U15クラブ3連覇 星槎国際湘南男子バスケットボール専攻スキルコーチ(2021-)
「選手とコーチが切磋琢磨し、互いに成長し続ける組織」をビジョンに
バリューワークスを運営しています。
ブログを通じて日本中の選手やコーチに、学びを共有することが出来たら幸いです。

「あの頃の僕に、もしもこんなコーチが、環境があったらどんな成長をしていたのだろう。」

そんな叶わぬ願いを、現在の子供達の現実にするために、
沢山の保護者の方たちに支えられ、より良い環境づくりに取り組んでいます。

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