こんにちは!赤津です。
LAに旅立ってからを考えると早1ヶ月経ってしまいました。早いっすf^_^;)
前後してしまいましたが、最後のレポートを更新します。
まず、前提条件として、自分をここまで育ててくれたミニバスからのコーチに感謝です。
そして、いままさに子供達のために自分の時間を使い指導している全ての指導者を尊敬しています。
自分は伝承と伝統という言葉を大切にしていて、伝えて行くことが伝承であり、伝えられた側がどのように責任を持って発展させて行くかを伝統と考えています。
たかが試合の勝った負けたで伝統が途絶える事は一ミリもありません。
試合ではどんな結果であれ発展と伝承を止めなければ伝統はずっと続きます。
素晴らしき日本の先人から伝承された事に、より価値を加え、伝統を作っていけたら素晴らしいと考えられた事が、LAに行って感じられた1番の収穫です。
自分はリオオリンピックの日本女子バスケットボールの活躍を観て違和感を感じました。
ライブの試合を観るのを止めて、1年前のリオオリンピックアジア予選の試合を観返しました。
明らかにプレイが変わっていたんですね。
極端に言うと、1年前は吉田選手と渡嘉敷選手のピックアンドロールはほぼありませんでした。
彼女達のリオでのプレイの質は、試合を重ねる毎に良くなっていきましたよね。
誰から何を伝承され、リオでの活躍に繋がったのか。
という気持ちで一杯です。
予選では古き良き日本のバスケ、ゴール下に選手が陣取り、スクリーンを掛けてウィングで繋いで攻め手なく打つ様なバスケをしていました。
渡嘉敷選手をスクリーナーとした良い形のピックアンドロールは皆無でした。
それが、1年前経ったらアメリカには及ばないけど、そのエッセンスを取り入れ、2人のピックアンドロールから外角で待ち構える独特のツーハンドシューターが高確率で積み重ねていく。
外があるから中が空き、ブルーオーシャンのシュートも量産されていく。
リオオリンピックの女子日本代表には新たな伝承があり、新たな伝統が始まったと思わせるような大会でした。
さて、前置きが長くなりましたが、最後のレポートで報告したいことは、LAでバスケを学んだ9日間で9つのジムを回り6つのスクールで様々なコーチから指導を受けましたが
これマジで重要。
全てのスクールで指導の基盤が一貫していたことです。
それぞれのコーチはとてもユニークで、とても親切で、様々なメニューを消化し、沢山の言葉を投げかけてくれました。
どこに行ってもその根底にあるものに違和感は感じない。
どこに行っても子供達は良い指導を受け成長出来る。
皆さん、ご存知でしょうか。
私は知りませんでした。
アメリカ代表がプレイスタイルを変えたある敗北を。
それが今のアメリカを作っている事を。
国の方向転換が、末端のスクールまで行き渡るその伝承力。
そして、各チームが受けた伝承を元に新たに伝統を作っていくアメリカバスケットボールチームとしてのビジョンの徹底。
指揮命令系統があるのか、それぞれが小さい頃から同じくミッションとビジョンを持っているからなのかわかりませんでしたが、どのコーチもアメリカの伝統をしっかりと紡いでいるように感じました。
前提の通り、私は日本の指導者を尊敬してますが、ここまで一貫したような指導者のつながりはまだ見たことがないです。
逆に、
「ウチにはウチのやり方があるのだから、他のコーチから話は聞くな」
とか
「子供達が迷うから余計な事は教えるな」
と言った話はゴマンと聞いた事があります。
メニューとかではなく、ミッションやビジョンに近い根底にあるものがLAのスクールでは統一されているように感じました。
それらがブレていないから、手段には沢山の枝分かれがあっても、同じ場所に子供達を導けるような感覚を覚えました。
子供達は引き出しが増えるから、様々な場面で選択肢が増える。
積極的に褒めあったり、人助けをしたり、バスケでは様々なオフェンスを仕掛けリムにアタックしていく。
選択肢が沢山あるから失敗して改善してまたバスケがより楽しくなっていく。
もちろん日本でもそんな環境があるとは思いますので、その時はクレームいただき観に行かせて頂ければ嬉しいっす。
日本とアメリカで感じた大きな差のひとつはプレーではなく情報のシェア力ではないかと思いました。
シェアとは発信者と受信者がいて初めて成り立ちます。
日本がどこを目指し、どんなバスケをしたいのか。
わかりますか?f^_^;)
自分は全くわからないです。
チーム日本としてPDCAを回し、偉い先生とか関係なく子供達を素晴らしい人間に導き、たまたまバスケの素質があったからトップリーグでプレイ出来るような組織。
自分はアメリカは身体能力が凄いから、観ても参考にならないと言われて育ってしまいましたが、実際に観たLAでのDrew Leagueではエントリーの徹底、サインプレーの徹底、申し訳ないけどNBLのファイナルより圧倒的に徹底されていました。
選手一人一人の根底にあるものがまったく違う。
伝わってきたものが違う。
フィニッシュに至る過程までの個人レベルは圧巻でした。
個人技だって、国に必要な事が徹底されているのです。
日本のバスケの現状は今プレイしている、今指導している全ての人間の成果です。
1バスケ関係者として先人を否定する必要はなく、今から皆の力で少しでも良い環境を作っていけたらいいと思います。
選手が頑張って勉強しても、チームスポーツである以上、コーチが世界基準に達していなかったら、選手は潰れてしまう可能性があると思います。
まずはコーチ。大人が頑張って学ぶこと。
そのための門戸は実は開かれているんだよということ。
同じ事を続けていてもきっと結果は変わらない。
だから、コーチも挑戦して失敗して成長しよう。
他のチームを出し抜くとかじゃなくて、全ての子供達を素晴らしい人間にするために協力し、その素晴らしい人間の一部が日本を背負ってバスケで戦えるように、
まずはコーチが自分の経験でだけではなく、本質的な事をバスケ発祥の地から学んでいこうよ、行けないなら自分のが学び伝えていくよ!って思いました。
馬の耳に念仏なので、子供達のために自分が成長したいという人にはどんどんシェアしていきたいです。
そんな事をこのローカルなブログで伝えたいと思って、執筆させて頂きました。
長くなりましたが、考え方を変えることが結果を変えることの近道だって言いますよね。
LAではどこに行っても大切な事を教えてもらえる。伝えてもらえる。
日本でもそんな環境を作りたい!
自分が学んで来たことは出し惜しみなく伝えて行くので、遠慮なく声を掛けて頂ければ嬉しいっす^ ^
それでは、LAレポートは以上で終了。
自分の感想が多くなってしまいましたがf^_^;)
子供にもフィジカルさせる、ピックアンドロールもさせる。
(メニューやピックの種類も伝えられます)
結果よりも分解したプロセスを大切にする。
感謝を伝える。お互いを知る。
人のために行動する。
色んな事を観て感じました。
ValueWorksもバスケを通じて素晴らしい人間、選手を育成して行くために、自分が成長しなくてはです!
もちろんその辺で酒は飲んでますので、聖職者のような行動は期待しないでください(笑)
それでは、コーチ頑張るぞ!
みんなで勝ち負けではなく素晴らしい人間を育成していこう!
ValueWork!