シュートの基本はオーバーハンドシュート
ジャンプシュート、フローターなどシュートは基本的に
中指が自分側を向き
親指が内側を向くオーバーハンドで放ちます。
オーバーハンドシュートの利点は
・ボールキャッチの基礎を教えやすいこと
・フォームを固めてシュートを打てること
・ワンハンドショットやフローター指導に繋げやすいこと(キャッチ&リリース動作が同じである)
・眼の前にディフェンスがいる場合にアンダーハンドよりもディフェンスから遠い位置でシュートを打てること
ダンクもオーバーハンドが基本ですね。
また、シングルハンドプッシュパス、ドリブルもオーバーハンドで行うことが基本です。
全ての動作が同じ形ですが、方向が上か前か下かの違いです。
なのに何故レイアップシュートはアンダーハンドで指導するのでしょうか?
日本人は女子にボウスハンドショットを主流とさせたり、低学年生ににもアンダーハンドレイアップシュートから指導したり、どこか理論よりも流行りの指導論が蔓延しているように思います。
強いチームが取り入れているからとか。
私はその原因の一つに「育成を考えることよりも勝利を考えている」ということが挙げられるのでは無いかと考えています。
バスケの基本を楽しく習得すべき時期に、勝つことが全てのような、自分の常識が全てのような指導だと感じたことがありませんか?
例えば、
シュートは必ず頭の上から打て
はレイアップシュートに並んでその代表格です。
非力な子供達にいきなり頭の上からシュートを打たせる必要はありません。
手を上げた状態でジャンプしろと言っているようなものです。高く飛べません。
頭の上からシュートを打つことが習慣化してしまうと、アウトサイドショットのフォームに悪影響がでます。
打点はジャンプショット、ジャンピングショット、そして距離によって使いこなす必要があります。
以前の記事(※1)でお伝えしている通り、
その選手の成長に合わせてディフェンスを想定しながら、ボールがリングに届く位置から打たせればいいのです。
子供達にアンダーハンドレイアップシュートは難しい
小学生カテゴリの選手は背が低く、さらに非力です。
そんな選手にいきなりアンダーハンドレイアップシュートを教えると、高いリングに届かせようと下からボールを放り投げます。
本来、アンダーハンドレイアップシュートも肩で構え、肩より下にボールを下ろさない事が基本となります。
体が出来てきて、リングの近くからレイアップシュートが出来るようになってから活用すれば十分なシュートです。
ただし、教えないのも良いことではありません。
バリューワークスでは研究を重ねた結果、あることを限定してアンダーハンドレイアップも含めたレイアップを指導しているので、ペイントでの得点力が圧倒的に身についていきます。
レイアップは英語で
Lay-upと書きます。
Layには「物を置く」という意味があります。
辞書にはこのように、ゴール下のジャンプシュートと書かれています。
ウィキペディアにも、英文ではこのように説明されています。
A layup in basketball is a two-point shot attempt made by leaping from below, laying the ball up near the basket, and using one hand to bounce it off the backboard and into the basket.
〜レイアップシュートとは、バスケット(リング)の下から飛び跳ね、バスケットの近くにボールを置きにいく、そして、片手でバックボードにボールをバスンスさせバスケットにボールを入れることを試みる2ポイントシュートである。〜
ウィキペディアが正しいわけではないですが、アメリカのどの本を読んでもレイアップシュートはアンダーハンドであるとは記載されておりません。ランニングプレイである必要もありません。
※日本のWikipediaにはここまでしっかりと表現されていません。
>次ページ 「アンダーハンドレイアップシュートの利点」
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