こんばんは。バリューワークスの赤津です。
本日は最初に少し昔話をさせてください。
私が初めて起業したのは21歳時の10月です。
直前で大きな挫折を経験し、夜逃げさながらに辿り着いた
起死回生の策が起業でした。
起業して、1週間ほど経った頃でしょうか。
その地域では有名な飲食店を他店舗展開する社長さんが
私のお店に来店し、私にこう告げたのです。
「なんだよこの店。流行んねーよ。すぐ潰れるだろ。お前バカじゃねーの?」
本日の記事を書いてる最中に、この想い出が蘇りました。
理由はまた後ほど書かせてください。
【Skills & Drills】カテゴリーでは、バスケットボールを通じて成長するために必要な
知識、態度、技術、習慣(KASH)
についての情報を不定期でお届けしています。
5歳から15歳を中心に
高校生〜B.LEAGUE選手まで
にトレーニングを提供する中で得たリアルな体験や
ポイントをお伝えさせていただくことで
指導に悩みを持っていたり、より成長したいコーチ、保護者、選手のお役に立つことが出来たら幸いです。
【Skills & Drills】を初めて読む方は是非こちらのリンクをご一読ください。
本日の課題:試合中の流れを変えたい
本日はスクール生から相談された内容がそのまま課題となります。
「赤津コーチ、試合中に流れを変えるためにはどうしたら良いですか?」
とても難しい質問です。
私はゲームを見ていませんし、チームの状態もわかりません。
質問をされても当時何故流れが悪かったのかわからないからです。
子供達にヒアリングをしていくことも出来ますが、
時間的な都合もありませんでしたし、ヒアリングが最適な手段だとは思えず、今思えば良い回答が出来ませんでした。
皆さんだったらどう答えますか?
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お風呂に入りながら、ゆっくりと1人で考えてみて、
1つだけ日頃から伝えていて、
自信を持って確実に答えられる事に気づくことが出来ました。
流れを変える選手、チームを育てるために
バリューワークスが考える、
試合の流れが悪い時に、どうやって流れを変えるか
その答えはただ一つ。
練習中から仲間の良いプレーを見つける事です。
悪い流れはどのようにしてうまれるのでしょうか。
相手チームの流れが良いと言うことは、理由の1つに相手チームの選手が良いプレーをしているということが挙げられます。
そこに目を背け、自分達にだけ目を向けてしまえば苦しいだけです。
どのような良いプレーをしているのかを把握する能力を身につけなくては、何を止めれば良いかわかりませんよね。
自分達にだけ原因を見つけて苦しい気持ちになるのではなく、
相手の良い点を見つけて対処法を考える能力
を練習中から意識して身につけていくことで、
自然と流れを変えれる選手に、チームになっていくと考えています。
例えば
◯番にやられすぎ!ディフェンスをもっと頑張ってよ!
とか
ミスしないで!落ち着いてパスしようよ!
と自分たちのマイナス面に目を向け声を掛けても、みんな頑張ってますし、ミスはしたくないですし、
言われて苦しいですし、何をどう変えれば良いかわかりません。
◯番はフェイクからの右ドリブルが得意だから、右ドリブルをケアしよう!抜かれてもヘルプするから!
相手のプレッシャーが強いから、慌てないでセーフティーにボールを戻そう!
と具体的な対処法を自分で気づいたり、仲間に伝えることが出来れば、結果的に気持ちが楽になり、笑顔で声を出して試合の流れを変えることが出来るのではないでしょうか。
例え負けたとしても、相手の良い点を見つけて、それに対して精一杯対処を行えば、次の目標もはっきりとしてくると思います。
きっと質問も、
相手チームに大きな選手がいる場合はどうやったら止められますか?
といったような相手チームの良さを捉えた具体的な質問にも変わってくるはずです。
練習ではこのような事を意識してみよう!
1.仲間の良い点を徹底的に見抜き褒めよう!
2.自分がマッチアップしたらどう止めるか想像しよう!
3.仲間の改善点は分解して伝えよう!
つまり、日頃からバリューワークスで伝えている事です。
よいプレーがでたら「ナイス!」
失敗したら「ナイストライ!」
徐々により具体的な褒め言葉があふれるトレーニングが出来たら、
トレーニング自体がどんな状態でも流れを自分たちのものにするトレーニングになっていると思います。
練習で出来ないことは試合でも出来ないと言われていますよね。
だから、練習から仲間の良いプレーを見つけ、具体的に褒める習慣を身につけることで
どんな逆境でも試合の流れを変えることが出来るスキルを身に着けた選手になっていこう。
多くのコーチがそのようなリーダーシップあふれる選手を求めていると思います。
コーチに相談することはコーチへのプレゼント
今回の相談のお陰で、相手を褒める意味、伝え合う意味、改善し合う意味の1つに気がつく事が出来ました。
この答えはバリューワークスの文化として、これからもどんどん伝えて行きます。
そして、もしもこの記事を読んで共感してくださった方のチームの文化作りにも貢献できたらとても嬉しいです。
選手からの相談はコーチが成長するために必要なプレゼントですね。
けして受取拒否をするようなコーチになってはいけませんよ!
と、ここまで書いて冒頭の話を思い出したのです。
お店の話に戻ります。
「なんだよこの店。流行んねーよ。すぐ潰れるだろ。お前バカじゃねーの?」
その言葉にとても傷つき、実際に開店2ヶ月後には通帳に10万円程度しか
預金が残っておらず、翌週の人件費の支払が出来るか危機感を持って経営をしていました。
しかし、あるタネを撒いていたため、翌週から私の店は
毎日開店前に行列が出来るくらいの繁盛店となりました。
その後も様々なトラブルがありましたが、
2年後の23歳には5店舗を経営することが出来ました。
※現在はバイアウトし、ITの仕事をしています。
例の社長は、その後殆どの店を閉め、今はどうなっているのか全くわかりません。
流行っているときは周りに人がいましたが、流行りに陰り見えてきたときから、
人が離れていってしまったのだと思います。
もしもその社長に、人を否定する前に人を褒める考え方があったら、
きっと私もその人のファンになっていて、一緒に支え合って経営していたかもしれません。
上手い選手ではなく、素晴らしい選手になるために
どんな逆境に陥っても、自分達の中に原因を見つける前に、相手の良さを見つけていこう。
その良さを言葉で表現し、対策を立て封じる事で、相手も自分達も成長出来ると思います。
そんな選手になったら、プロ選手になっても、社会人になっても(起業して経営したとしても)
素晴らしい人生を歩めると思っています。
Just Try It.
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