こんにちは!バリューワークスの赤津です。
私はロサンゼルスキャンプに行くと、ほぼほぼ他のコーチとは別行動を取ります。
理由は、私はロサンゼルスでは低学年生にどのような指導を行なっているのかに1番興味があり、
日本でもその年代の第一人者となりたいと思っているからです。
もちろん、小学校上級生から大人まで指導しますが、ロサンゼルスで高校生や子供達が別コートでトレーニングしていたら、間違いなく私は子供達のトレーニングを見学します。
さらに、ショッピングモールで皆がバッシュの最新作を物色している間に、
私は間違いなく、ディズニーストアーでグッズの最新作を物色しています。
我が子へのお土産です(笑)
本日は、そんな私がロサンゼルスで見てきた子供達のシュートフォームについてお伝えさせていただきます。
シュートはどこで構えると教えますか?
私は学生時代、シュートは頭の上から打つものだと教わり、
頑なに頭の上で構えるシュートを打ち続けました。
でも今ではこのように教えています。
是非動画にてご確認ください。
シュートは膝(腰より下)で構えて打つ
ロサンゼルスではほぼ全ての子供達が腰より下で構え、肩付近でシューティングポケットを作りショットしていました。
低学年生においてはシューティングポケットなど無いような、いや、シューティングポケットが腰にあるようなショットをしていました。
それが面白いようにちびっこ達がスリーポイントライン付近から305cmのリングにスパスパとシュートを決めるんです。
届かないのに、ディフェンスの手がそこにないのに、
何も頑なに頭の上からシュートを打つ必要はありません。
肘がリングを向いて真っ直ぐ上がり、
良いフォロースルーが出来ればシュートは入ります?
是非、子供達に指導する時は無理に頭の上からシュートはさせず、届く位置からショットをさせてください。
頭の上からは体が出来てきてからで十分だとバリューワークスは考えています。
小学2年生女子の我が子も、今では305cmのリングに旧スリーポイントライン付近からシュートを決めます。
自分の子供時代では考えられなかったことです(汗)
※膝でも腰より下でも高さは変わりませんが、横軸が変わります。その為、膝で構えるは「点」で伝えることができ、シュートのポイントを押さえやすいと考えています。
コーチ解説
それでは私のシュートフォームから、今回のシュートについて解説していきたいと思います。
①ボールは膝(腰より下)で構える。
編集の都合でやや高めの位置での写真となってしまいましたが、
ボールはいきなり頭の上や胸には構えません。
今回は細かな理由は割愛しますが、ボールは肘をやや固定し、膝(腰)で構えたボールを肩を回して上げて行く事がValueWorksでの基本となります。
②シューティングポケットを作る
写真はフリースローラインからのジャンパーを撮影したしたため、頭の上でシューティングポケットを作っています。
理由は続きを読んでくださいね。
それでは解説に戻ります。
肘をやや固定し、肩を回してボールを膝から上げたあとは、肘を伸ばす位置を決めます。
このように膝や腰から持ち上げたボールを僅かに止めた状態をシューティングポケットと呼んでいます。
バリューワークスでは「ロードする」とも呼びます。
距離に応じてシューティングポケットの位置は調整しましょう。
近ければ肩より上に。
遠ければ肩より下で構いません。
ひじがボールの下にあり、真っ直ぐリングに向く事が大切です。
写真では大人の私としては近い距離のフリースローラインからのシュートであったため、頭の上でのシューティングポケットとなりました。
届かなかったら、肩より下でも良いんです。
体が成長してくれば、自然と高い位置でシュート出来るようになりますからね。
③肘を真っ直ぐ上に上げてショット!
シューティングポケットを決めたら、後は肘を真っ直ぐ上に上げて、ショットするだけです。
肘がまっすぐ上に上がれば、ボールが左右にずれる可能性は低くなります。
昔は「シュートは手首で打つ」と言ったものですが、そうではなく、
肘をまっすぐ上に上げれば、手首は自然と曲り、指先は下を向きます。
そして、ボールが真っ直ぐ飛ぶ指で毎回リリース出来ると尚安定してきます。
この状態で手を下ろさず固定する事をフォロースルーと呼び、
シュートを安定させたり自己評価するためにとても重要な状態となります。
写真ではシュートが入っても手を下げずフォロースルーを続けていますよね。
肘の上げ方を覚えよう!
シューティングポケットの状態で真っ直ぐリングに向けた肘を、真っ直ぐ上に上げることで、シュートはほぼ真っ直ぐ飛びます。
それでは、その感覚を次の方法で体に覚え込ませていきましょう。
下の写真のように、利き手でシューティングポケットを作り、オフハンドの手で利き手の肘を支えます。
そのまま利き手の肘を支えた手で上に押し上げてあげましょう。
肘の位置は目よりも少し高い程度の位置に上げます。
それより高いと高すぎる可能性があります。
「真っ直ぐ構えて、真っ直ぐあげる」
そう声に出して繰り返すと、より効果が発揮されると思います。
是非、身につけてくださいね。
ショットは自分の身体に潜むお宝を見つけるアドベンチャー!!!
と、ここまでシュートについて解説してきましたが、
正直なところ、理論にすがる事は容易いですが、
骨格や筋力は皆違いますし、
ロンゾボールのように誰しもが自由に己のシュートを打っていいと思います。
シュートは野球のように「一本足打法」や「トルネード投法」のように、
人の骨格に合わせて特徴が現れていくものだと思います。
けして「王貞治式」や「野茂英雄式」といったものではありません。
ですので「バリューワークス式」などど言ったものはないですし、
他人の理論に依存してコーチが教えるものではありません。
選手が打ち込む物でもありません。
正しい答えは自分の中にあり、
自分にしか探せない宝物を探すようなアドベンチャーなのです。
自分で見つけた宝箱を後から「それバリューワークス式だぜ?」なんて言われたらがっかりしますよね。
また、野球とは違ってバスケットボールは、対象に対しての距離が常に変わります。※
距離に応じてシューティングポケット、つまり「打点」を変える必要があります。
フォームは一定ではなく、ゴール下、ペイント、スリーポイント、ブザービートを狙うようなロングシュートでフォームは変わっていくでしょう。
我々コーチはあくまでも、距離を配慮した上での「真っ直ぐ飛ばない」、「距離が伸びない」、「高さが出ない」などの病に効く薬を処方するだけです。
肘をまっすぐ上にあげても手首が反らなかったら、手首を脱力するために、
何をすべきかその選手をじっくりと観察して改善策を処方することがコーチの役割です。
私自身、ミニバス時代は全くシュートが入りませんでしたが、
ある日、自分の体に潜むお宝を見つけてしまい、
そこからシュートが面白いように入るようになりました。
今ではアメリカの書籍やビデオ、現地での指導を自分の経験に落とし込み、自分なりにシュートを処方出来るようになってきました。
少なくともBEEFというシュートのフレームワークには従い、後は自分で何本も打ち込み答えを見つけていけば良いと思います。
とは言え、私の経験が皆様のお宝探しの地図になるかもしれませんので、
また、改めてシュートについても書かせて頂きたいと思います。
是非、「こんな情報見つけたよ!」とお気軽にSNSシェア頂きたいですし、
「正しいこと」ではなく、情報の一つとして取捨選択して頂き、
子供たちの指導に活かして頂けたら幸いです。
「バリューワークスの・・・」なんて決して言わないでくださいね。
情報を見つけ表現する、処方するのは選手、保護者、コーチの皆様なのですから。
是非、自分のものとしてご活用ください。
次の更新も楽しみにして頂けたら嬉しいです!
※ピッチャーとバッターについての距離はさほど変わりませんが、野手については距離が変わり、距離に応じて投球のフォームが変わるのではないでしょうか。
まとめ
シュートは必ずしも頭の上から打つ必要はありません。
✔ スタート地点は膝(腰より下)であること。
✔ シューティングポケットは届く位置で調整すること。
✔ 大切なことは肘がリングを向き、肘をまっすぐ上に上げることが出来ること。
✔ フォロースルーは忘れずに。
その他色々とありますが、本日はここまでとなります。
多くの指導者が教えていることであり、
バリューワークスが特別に教えていることではありませんが、
まだ宝箱を見つけていない方の地図になれたら幸いです。
Just Try It.
シュート第2弾もリリースしました!
良かったら是非ご一読くださいね!
★【Skills&Drills】は随時更新中です!子供達のために、コーチの皆様にロサンゼルスで学んできたことや指導の中で気づいたことを出し惜しみなくお伝え致します。ブログカテゴリーから【Skills&Drills】をチェックしてくださいね!
スポンサーリンク