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バスケットボールの怪我と介助の決まりとは?応急処置の方法にも決まりがある?

2022.9.27

バスケットボール怪我

バスケットボールは常にプレイヤー同士がボールを奪い合う競技ということもあり、怪我をしてしまうことも珍しくありません。軽度な怪我もあれば重度な怪我もあり、その度に介助が必要となります。

 

しかし、怪我の介助についてはルールブックでも言及されており、バスケットボール特有の決まりもあります。そのため、どのように応急処置をすれば良いのかについても把握しておくことが必要となるでしょう。

 

今回はバスケットボールの怪我と介助について定められている決まりについて解説します。併せて応急処置の方法についての決まりについても説明するので、ぜひ参考にしていただけると幸いです。

 

※当記事では2022年度版のルールブックを参考にしています。



バスケットボールでの怪我は日常茶飯事

バスケットボールはプレイヤー同士の激しい接触が行われるスポーツということもあり、怪我をしてしまうことも日常茶飯事です。以下はバスケットボールで発生する怪我の代表的なものです。

 

  • ①骨折
  • ②脱臼
  • ③捻挫
  • ④肉離れ
  • ⑤各部位の損傷
  • ⑥各部位の断裂
  • ⑦その他の怪我

 

以上の怪我がバスケットボールでは頻発するとされています。

 

実際にプレイヤーの中には激しく激突することで骨折や脱臼をしてしまうこともあれば、捻挫や肉離れをしてしまうこともあります。それだけでなく半月板を損傷してしまったり、アキレス腱を断裂してしまったりすることも少なくありません。

 

これらの怪我は試合外でも発生することがあるものの、その多くは試合中に発生します。しかし、ゲームの最中に怪我をした場合、その介助の方法についてもルールが定められています。

 

ちなみに、バスケットボールにおける介助とは様子を見ることを含めて自チームのプレーヤーのためにチームベンチエリアを離れることを意味するのが特徴です。その一方、ゲーム再開を滞らせない範囲かつ自チームのベンチ付近にて、コート内に入ることなく15 秒以内で介助を終えることができる場合は介助に含まないとされています。

 

そこは細かな規定についても把握しておくと安心です。




バスケットボールでの怪我と介助の決まり

バスケットボール怪我

ここからはバスケットボールでの怪我と介助について定められている決まりを見ていきましょう。選手が怪我をしてしまった場合はすぐに駆け寄りたくなるかもしれませんが、介助にも様々な規定があるので注意しておきたいです。

 

1.ゲームに関する決まり

まず基本的な規定として、プレイヤーが怪我をした場合に審判はゲームを止めることができると定められています。

 

つまり、怪我で試合を止めるかどうかは審判の判断に委ねられるということです。もちろん、本人が試合続行不可能という状況であれば試合は一旦停止されます。しかし、ゲームを止めるかどうかは審判によっても変わるということを覚えておきたいです。

 

2.ボールに関する決まり

試合中に怪我が発生した際、ボールに関しても決まりがあります。特に怪我が発生した場合であっても、ボールがライブの状態に限り以下の状況となるまで審判は笛を吹かないとされています。

 

  • ①ボールをコントロールしているチームがショットを放つ
  • ②ボールをコントロールしているチームがプレーを控える
  • ③ボールのコントロールを失う
  • ④ボールがデッドになる

 

以上の状況となって初めて審判は笛を吹くわけです。ただ、怪我をしたプレイヤーの保護が必要な場合、審判は速やかにゲームを止めることもできます。そのため、審判には状況に応じて柔軟な判断が求められると言えるでしょう。

 

3.プレイに関する決まり

試合中に怪我が発生した際、プレイに関しても決まりがあります。中でも怪我をしたプレイヤーが速やかに(15秒以内に)プレイを続行できない場合、状況に応じて交代が必要となるとされています。

 

また、怪我によって手当てを受ける場合もしくは自チームのヘッドコーチ・アシスタントコーチ・チームメンバー・チーム関係者のいずれかから何らかの介助を受けた場合も交代が必要です。

 

つまり、プレイが続行できない場合や介助を受けた場合に交代が求められるということです。ただ、該当チームのコート上のプレイヤー数が5人未満になってしまう場合は例外とされます。また、15 秒以内で介助を終えられる場合は介助に含まれないため、続行可能な場合は交代せずに再開することも可能です。

 

4.プレイヤーに関する決まり

プレイが続行可能な状況であっても、特定の状況下においては交代しなくてはならないというルールもあります。

 

例えば、ゲーム中に出血したり傷口が開いたりしているプレイヤーは交代しなければならないと決められています。該当のプレイヤーは出血が止まるか、開いている傷口が完全かつ安全に覆われた後でのみコートに戻ることができるのです。

 

ただし、怪我をしたプレイヤーや出血したり傷口が開いたりしているプレイヤーがタイムアウト中に回復した場合、交代のブザーの前であればプレイも続行可能です。ちなみに、国内大会においては交代のブザーはスコアラーが鳴らすと決められています。

 

その他、ヘッドコーチによってゲームの最初に出場すると指定されたプレイヤーあるいはフリースローの間に手当てを受けるプレイヤーが怪我をした場合も交代可能とされています。なお、この場合は相手チームも希望すれば同じ人数だけプレイヤーを交代可能です。

 

しかし、負傷したプレイヤーに応急処置を受けさせる場合はフリースローの1本目のボールがフリースローシューターに与えられた後であっても、1本目と2本目のフリースローの間もしくは2本目と3本目のフリースローの間に該当プレーヤーを交代できるともされています。

 

プレイヤーに関してはこのように細かな交代のルールが定められているので、怪我をした場合の適切な対応についてきちんと把握しておくことが大切かもしれません。

 

5.関係者に関する決まり

バスケットボールの怪我は選手だけの問題ではありません。実は関係者についてもしっかりとした決まりが定められています。特に以下の人たちは審判が許可をした場合に限り、怪我をしたプレイヤーの応急処置をするためにコートに入ることができるとされています。

 

  • ①ヘッドコーチ
  • ②アシスタントコーチ
  • ③チームメンバー(ベンチ含む)
  • ④交代要員
  • ⑤その他の関係者

 

以上の関係者は審判が許可をした場合にのみ、負傷したプレイヤーの応急処置のためにコートに侵入可能です。

 

コートへの侵入は審判が許可した場合だけとされているため、仮にプレイヤーの関係者だとしても審判の判断が下されるまではその場で待機しなければなりません。そこは緊急を要する場合を除き、審判の指示に従うということを守らなければならないのです。

 

ただし、ドクターの判断により怪我をしたプレーヤーが直ちに手当てを必要とする場合は審判の許可なしにコートに入ることができます。そこは医師の判断も仰ぎながら冷静に対応することが求められます。




まとめ

バスケットボールでは試合中に誰も怪我をしないという方が珍しいほど、怪我の頻発する競技となります。もちろん、プロのアスリートたちは怪我をしないためのプレイを心がけていますが、どうしても怪我は発生してしまいます。それら試合中の怪我についてもルールブックにて決まりが設けられているので、その点は事前に把握しておきましょう。

 

ちなみに、バリューワークスではバスケットボールについての指導を行っております。楽しくプレイすることはもちろん怪我をしないためのプレイについても教えているので、ご興味のある方は気軽にお問い合わせいただけますと幸いです。



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