バスケットボール選手の体脂肪率は?体脂肪があるメリット・デメリット
バスケットボール選手の肉体を見てみるとバキバキに引き締まっていてかっこいい……そう思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実際に体脂肪率を絞って理想のボディバランスを実現しているプロのアスリートもいて、その引き締まった肉体はクールです。ただ、バスケ選手の場合はただ体脂肪率を削れば良いというわけではありません。むしろ体脂肪率を落とし過ぎると悪影響が出てしまうこともあります。
そこで今回はバスケットボール選手と体脂肪率の関係について解説します。これからバスケ選手を目指す方もそうでない方も、ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。
バスケットボール選手の体脂肪率は?
バスケットボール選手の体脂肪率はそれぞれのバスケ選手によって異なるので、具体的に「これ」という数字では表現できません。
ただ、関東大学バスケットボール連盟が出している「世界で戦うためのフィジカルフィットネス」においては以下が理想の体脂肪率とされています。
- ①ガード:10%
- ②フォワード:10%
- ③センター:12%
これはあくまでも関東大学が理想の体脂肪率として提示している数字であり、実際には一桁台の体脂肪率を持つ選手もいます。
ただ、体脂肪率は多すぎても少なすぎても重荷となってしまうため、適度な体脂肪率を保つのが理想と言えます。
特にガードとフォワードはコンタクトプレイをしながらコート内を動き回らなくてはならないため、10%前後の体脂肪率が理想とされているのだとか。対してセンターはフィジカルコンタクトの比重が大きくなるため、12%前後の体脂肪率が理想とされています。
このようにバスケの世界ではポジションによって求められる体脂肪率が変わってきます。それに加えて、選手それぞれが最高のパフォーマンスを発揮するための体脂肪率というのもあるため、具体的に正解不正解というのは言えません。
自分にとって一番動きやすい体脂肪率、それが理想と言えます!
体脂肪があるメリット・デメリット
体脂肪率が高いのと低いのとでは、何となく「絞っていた方が良いのでは?」と思うかもしれません。
確かに無駄な体脂肪は邪魔になるだけでなく、動きが鈍くなってしまいます。そのため、無駄な体脂肪は落とした方が良いでしょう。しかし、実は体脂肪率を落としすぎると当たり負けしてしまうのです。
バスケットボールは数あるスポーツの中でも、接触プレイが目立つ競技の1つです。
そのため、相手のフィジカルに負けて吹き飛ばされてしまえば、試合でも対等に戦うことができなくなってしまいます。そうならないためにもある程度の体脂肪率は必要だと言えるでしょう。NBA選手の中には体脂肪率一桁台の選手もいますが、理想としては10%前後と覚えておきたいです。
ただ、逆に体脂肪率が自分の肉体と合っていないと本来の力を発揮することができなくなるため、その調節がまた難しいところです。
自分に合った体型が一番
世の中には「理想の肉体を作ろう」という情報もたくさんあり、昨今の筋トレブームも相まってただただ鍛えている方もいるかもしれません。
確かに見せるための筋肉であれば、いくら鍛えても構いません。
しかし、スポーツの筋肉はまた別物と思って置かないと大変なことになります。例えば、バスケには筋肉が必要だからと言って、必要以上に鍛えてしまう方もいるかもしれません。ただ、何も計画せずに筋肉を鍛えたところで、無用の長物となってしまう可能性が否めません。
確かにバスケットボールでは足腰の筋肉が必要ですし、腕も肩も筋肉がないと当たり負けしてしまいます。
かといって、すべて鍛えれば解決できるというわけではありません。あくまでも自分に合った肉体を維持することがベストコンディションを作っていくためには必要となります。それこそ日本人が外国人の肉体を手に入れようとひたすらに鍛えても無意味ということです。
バスケなどで使用する筋肉は自分に合ったものでないとうまく活用できないため、体脂肪率を落として鍛えるなら自分がベストな力を発揮できる状態に近づけていくのが理想となります。
バスケ選手に体脂肪は必要?それとも不要?
ここまでバスケ選手の体脂肪率について見てきた方の中には「コントロールが大変そう」と思うかもしれません。
まさにその通り……実はこの体脂肪率をいかにコントロールできるかによってパフォーマンスも変わってきます。
例えば、体脂肪率を減らしすぎると大きな怪我は防げるようになるものの、筋膜炎や骨膜炎を引き起こしやすくなると言われています。それだけでなく、体脂肪率が少ないとスタミナが向上する一方で肉離れや疲労骨折を引き起こしやすくなるとも言われているのです。
そのため、バスケットボール選手に体脂肪は必要かどうか聞かれたら「必要である」と答えるのが正しいと言えそうです。
この塩梅を考えるのもまたプロアスリートに求められることなのかもしれません。特にNBAの試合を見てみると異次元の攻防が繰り広げられており、肉体と肉体は激しくぶつかり合うスポーツであることは明白です。
その衝撃に耐えられる肉体を作るには、適度な体脂肪も蓄えておく必要があると言えるのではないでしょうか。
体脂肪率をコントロールする方法
体脂肪率を落とすには筋トレが効率的です。
よくダイエットをしている方の中には「食べなければ痩せる」と思っている方もいるかもしれません。確かに食事制限をすることで痩せさせることはできるでしょう。しかし、アスリートのように戦う肉体を作るという意味では、そういった体脂肪のコントロールの仕方はNGです。
むしろ筋トレによって脂肪を燃焼させつつ、筋肉も蓄積させていくことが理想のボディメイクと言えるでしょう。
スポーツをやる人の場合はたくさん食べてたくさん鍛えるというのが理想で、有酸素運動などを組み込むことでより脂肪を燃焼させられます。
そのため、筋トレに加えてランニングやウォーキング、スイミングなど全身を使用する有酸素運動がおすすめです。
まとめ
バスケットボール選手の体脂肪率は10%~12%が理想と言われています。NBA選手も8%~9%台に調節している選手がたくさんいます。この体脂肪は多すぎても邪魔になりますし、少なすぎても枯渇してしまうわけです。だからこそ、理想のボディバランスを作っていくことが求められるということです。
当スクールはバスケがうまくなりたい方に向けて、現役のコーチが高度な指導を行っています。そのため、バスケに少しでも興味があるという方は、ぜひ一度気軽にご相談ください!
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