バスケ部で靴踏むのはなぜ?新品のバッシュをみんなで踏む理由
バスケ部に新しい靴で行くと靴を踏まれることがあります。これは決して嫌がらせなどではなく、実は古くからバスケットボール部で行われている習慣のようなものです。
実際に某バスケ漫画「スラムダンク」でもその描写があるほど、バスケットボールでは1つの伝統のようなものとなっています。ただ、何も知らずに入部した人は驚いてしまうかもしれません。
今回はバスケ部で靴踏むのはなぜかをまとめます。新品のバッシュをみんなで踏む理由についてもまとめるので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
バスケ部のちょっとした習慣
すべてのバスケットボール部がそうとは言いませんが、実は全国各地のバスケ部でちょっとした伝統として残っている習慣があります。
それが靴を踏むという行為です。
一見すると部員の靴を踏むなんて「ちょっとどうなの?」と思うかもしれませんが、バスケをやっている人であれば一度は体験することだったりします。もちろん「そんなのやられたことないよ!」という方もいるかもしれませんが、某バスケットボール漫画「スラムダンク」でも描かれている描写となっています。
現代ではなかなかそういった風習も薄れてきているものの、未だに先輩から後輩へと受け継がれる一種の文化のようなものとして残っているところもあるのです。
新品のバッシュを踏む理由
では、そもそもなぜ新品のバッシュを踏むのでしょうか。それにはいくつかの理由があるようです。
- ①ゲン担ぎ
- ②生地ほぐし
- ③嫌がらせ……ではない!
日本では古くから縁起の良し悪しで物事を判断する国民性ということもあり、無数の風習が残っています。その1つが「バッシュを踏むこと」なのです。
1.ゲン担ぎ
バスケ部に限らず、スポーツの世界ではゲン担ぎというのが今でも行われています。ゲン担ぎをすれば絶対に勝てるというわけではありませんが、負けたくないという気持ちを表して何かをするということが他の競技でも行われています。
実はバスケットボール部で靴を踏むのもゲン担ぎの1つなのです。
そもそもバッシュは新品の状態だと馴染んでいないこともあり、故障や怪我の原因となることもあります。そのため、真っ白なままのバッシュでコートに入るのは危険だと考えられているのです。
そこで他の部員が靴を踏み、少し馴染ませてから練習や試合に臨むという習慣が残ったと言われています。
2.生地ほぐし
新品のバッシュは生地が柔らかくなっていないため、硬い生地をほぐすために踏むという理由もあるそうです。
もともとはゲン担ぎで靴を踏むということが行われていたものの、より科学的根拠を持たせるためなのか、生地ほぐしという意味で踏むということもあるのだとか。
確かにみんなで踏むことで生地がほぐれ、足にも馴染みやすくなるかもしれません。ただ、これも完璧な科学的根拠があるとは言えないので、あくまでも昔の人が始めた風習に近いと言えます。
そもそも生地をほぐすという意味なら別に踏む必要はありません。そういった意味では「踏まれたくない」と思う人もいるかもしれませんね。
3.嫌がらせ……ではない!
もちろん、バスケ部で靴を踏むのはあくまでも古い習わしであって、決して嫌がらせなどではありません。むしろチームのメンバーとして認めてくれたという証でもあるので、靴を踏まれたとしても決して落ち込む必要はありません。
代々続く由緒あるバスケットボール部であれば、そうした文化が残っているところもまだまだあります。強豪校の中でも行われているところがあるかもしれません。
その場合、あくまでも一種のおまじないとして「靴踏む習慣があるんだな」と認識しておけば安心です。
バッシュを踏まれたくない理由
ここまでバッシュを踏まれる理由についてまとめてきましたが、近年は踏まれたくないという部員もいるようです。そのため、靴を踏む習慣というのは徐々に薄れてきていると言えるかもしれません。
- ①傷むから
- ②汚れるから
- ③普段履きたいから
- ④気に入っているから
靴を踏まれるのが嫌という人はいくつかの理由があるそうです。ここからはそうした背景についても見ていきましょう。
1.傷むから
新品のバッシュは気分一新ができ、新たな気持ちでコートに立てます。ただ、他の部員から踏まれてしまったら、せっかく新品のバッシュも傷んでしまうわけです。
ただでさえ、バスケ部は他の部活と比べて走る量が半端ではなく、すぐにバッシュもボロボロになってしまいます。
そのため、少しでも長持ちさせたいという人の中にはバッシュを踏まれたくないと思うこともあるのではないでしょうか。ちょっと踏んだくらいでは傷むこともありませんが、部員みんなから踏まれると思うとやはり抵抗があるという気持ちもわかります。
そのため、もし大切なバッシュをずっと愛用したいということなら素直に断ることも大切かもしれません。実際に「スラムダンク」で桜木選手の靴を部員が踏むシーンがありますが、流川選手は踏んでいません。
まさに「人によりけり」というところです!笑
2.汚れるから
新品のバッシュをみんなに踏まれると汚れてしまうということから、踏まれたくないと思う人もいます。
バスケは屋内スポーツということもあり、他の屋外スポーツと比べると汚れにくい競技であることは間違いありません。ただ、汗の染み込んだ靴で踏まれてしまうと「汚いのでは」と思うこともあるでしょう。
そうした理由から靴を踏まれたくないと思う人もいるのだとか。
3.普段履きたいから
バッシュの中にはおしゃれなデザインのものもたくさんあります。部活に入っている学生の中には、一生懸命お小遣いを貯めてバッシュを手に入れた人もいるでしょう。
そうした人の中には普段履きたいという人もいます。練習や試合だけでなくプライベートでもプレイするという人にとって、バッシュを踏まれるというのはやや嫌なものです。
もちろん、日常でバスケットボールをしていればバッシュもさらにボロボロになってしまいます。ただ、少しでも長持ちさせたいという方にとってはみんなに踏まれるのが気になるということもあるのかもしれません。
4.気に入っているから
単にお気に入りのバッシュを足蹴にされるのは抵抗があるという人もいるでしょう。その場合は踏まれるのを避けるべきかもしれません。
ただ、あくまでもバスケ部で靴を踏む習慣には歓迎という意味も込められています。前述のようにチームが正式なメンバーとして認めているからこそ、靴を踏んでゲン担ぎ・生地ほぐしをするわけです。
そのため、他の部員が靴を踏むことに対しては悪意ではなく善意が込められていることも忘れてはならないのかもしれませんね!
変わりつつある靴を踏む風習
近年はバスケ部の靴を踏む風習も変わりつつあります。バスケットボール部で活動する場合は、その点も加味しておきたいです。
1.そもそも靴を踏まない
近年はそもそも靴を踏まないというところも多くなってきているようです。バッシュは安価なものばかりではなく高価なものもあります。それでいて、本人ではなく親御さんが購入したものもあるでしょう。
そういった大切なバッシュを踏むという行為自体が避けられつつあるのも事実です。靴を踏むのが伝統でもある一方、そうした配慮も必要な時代なのかもしれません。
2.靴を脱いでから踏む
そのまま靴でバッシュを踏むというのは気が引けるという部員の中には、靴を脱いでからバッシュを踏むという方もいます。
それならバッシュは傷みません。ただ、汗がたっぷりと染み込んだ靴下で踏まれるのは汚い……と思ってしまう人もいるかもしれません!笑
その点は本人がどう感じるかを考慮しつつ判断したいです。
3.足ではなく手で揉む
もしゲン担ぎや生地ほぐしということなら、あえて踏むのではなく手で揉むというのもありなのではないでしょうか。
手で揉むだけなら問題ないですし、実際にバッシュが馴染みやすくなるかもしれません。もし伝統として新品のバッシュを踏みたいということなら、手で揉んであげるというのもおすすめです。
まとめ
バスケ部に初めて入部した人の中には、練習前や試合前に靴を踏まれてびっくりした人もいるかもしれません。ただ、バスケットボール部で靴を踏むというのは古くから行われている習慣の1つです。むしろ、踏まれるのは正式に部活の一員となれたことを意味するので、安心して良いのではないでしょうか。
なお、バリューワークスではそうしたバッシュの手入れはもちろん、バスケに関するスキルを指導しています。バスケットボールが上手くなりたい方はもちろん、楽しくプレイしたい方にも最適なスクールとなっています。ぜひ興味がある方は気軽にお問い合わせください!
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