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【新提唱】権力から人を守る3つのインテグリティ

2024.4.30

ビジネスの場では経営者や管理職による様々な不祥事により経営に悪影響を及ぼし、それらを事前に防ぐために「インテグリティ」という言葉が広まりはじめました。

 

 

インテグリティとはラテン語の「Integer」や「Integritas」に由来する言葉であり、日本語では「誠実」「高貴」「真摯」という言葉が近しい意味を持ちます。

 

 

ビジネスの場では前述の通り権力により不祥事を起こしやすい立場にある経営層などのマネジメント側が備えるべき重要な資質がインテグリティです。

 

例えば法令遵守や企業としてのビジョン・ミッション・バリューを明確に打ち出し、経営層がそれらに向かって意思決定をする事によって、従業員も安心して仕事を行うことができます。

 

スポーツの世界でも「インテグリティ」という言葉はどの競技においても浸透してきました。

 

スポーツにおけるインテグリティ

それではスポーツにおけるインテグリティと聞いて、皆様は一体どのような事を思い浮かべるでしょうか。

 

第4回全国 U15バスケットボール選手権大会JBA推薦チームの導入について

によるとP.12にこのように書かれています。

 

バスケットボール界における暴言暴力の根絶


東京都・公益財団法人東京都体育協会が主催した研修会でも暴言暴力に焦点をあてて企画が行われました。

 

 

また、こちらのサイトではスポーツインテグリティについてこの様な課題を挙げられています。

 

スポーツ・インテグリティ教育が進まない課題点

スポーツ・インテグリティという概念そのものは、スポーツ界へ浸透しつつあります。

しかしながら、このスポーツ・インテグリティが、スポーツ現場単位で取り組めているかといえば、まだまだ実践しきれないという課題があるのではないでしょうか。

スポーツ・インテグリティそのものは、かなり広義で、幅広いアプローチが必要になります。

それがゆえに、1つのスポーツ団体が何をすればよいのかということが明確ではなく、教えたとしても教科書的な一方的な教育になりがちという課題もあるのではないでしょうか。

 

インテグリティの本質は「誠実」「高貴」「真摯」という概念です。

 

しかし、ことスポーツにおいては「暴言暴力の根絶」という、あくまでも「誠実」とは言えない一部の言動のみにスポットが当てられている様に思えます。

 

これでは仮にスポーツ界から「暴言暴力」が消えたとしても、インテグリティが保たれていると言えるのでしょうか。

 

熟考に熟考を重ねた結果、バリューワークスではスポーツインテグリティーを3つの観点に分けて独自で考えていくことに決めました。

 

その3つの観点を皆様にご紹介したいと思います。

 

① 言動のインテグリティー

これが一般的に言われている「暴言・暴力をしない」というインテグリティーです。

 

しかし、それは「べからず集」であって、【誠実】という日本語を表すインテグリティーにとっての一部でしかないのは明白です。

 

その観点を見落としてしまうと、インテグリティーはいつまでも保たれることなく、永遠に言論のインテグリティーと戦う日々が続くでしょう。

 

② 関係のインテグリティー(感情のインテグリティー)

関係のインテグリティーとは、「人」対「人」の誠実な付き合いを判別するインテグリティーです。

 

例えば「コーチと選手」・「コーチと審判」・「コーチと保護者」「コーチとコーチ」など

 

コーチ・選手・審判・保護者の4者それぞれの関係性が該当します。

 

・気に入らないから試合に出さない

 

・笛を吹かせないように威圧的な態度をとる

 

・意見を言わせない

 

・他の指導者に習うな

 

・反論をされたから態度を変える

 

日本人は特に、『意見が違うと敵にみなす』習慣があると言われています。

 

意見をすると不利益を被る、自分の利益のために意見や判断をする。

 

そのようなケースはインテグリティが欠落していると言え、よく聞くトラブルもこれに該当すると思われます。

 

③ 制度・運営のインテグリティー

制度・運営のインテグリティーとは「組織や大会に関する制度が公平な基準で作られているか」を判別するインテグリティーです。

 

例えば、「一年目のチームは大会に出場できない」「中学校の先生が運営するクラブチームは出場させない」「移籍後半年間は大会に出場できない」など制度に独自のルールが設定される。

 

運営が組織所属者に対して、丁寧な情報連携を行わない。

 

会則がなく、何故その人がトップに立っているのか、いつ任期が終わるのかも不明。

新規参入者が割を食い、古い人が繋がりだけを深めているような組織はインテグリティが欠落していると言えるでしょう。

 

大人が選手のために考えていく事

我々大人も大切な自分の時間を生きています。

 

ですからついつい、自分を中心に考えてしまいがちです。

 

しかし、私達が考えるとこは

 

「子供達を傷つけず、子供達の成長にベストを尽くしているのか。」

 

ではないでしょうか。

 

 

大変だからやらない。気に入らないから排除する。

 

そんな人たちがトップに立ってしまうと、最終的に割を食うのが子供達です。

 

言論のインテグリティが着目されるのは、それを提唱する団体が自分たちのインテグリティ違反には目を瞑っているからかもしれません。

 

私達ValueWorksも完璧な組織ではありませんが、選手やコーチが活き活きと活躍できる環境作りを目指して、選手やコーチを守りインテグリティを順守して制度作り、意思決定を行っていきたいと思います。



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著者情報

この記事の著者

シュートディレクター

赤津 誠一郎

Seiichiro Akatsu

出身地: 福島県いわき市

出身校:
いわき市立平第1小学校(揚土ミニバス)
いわき市立平第1中学校
土浦日本大学高等学校
東京工科専門学校インターネットプログラミング科

経歴:
高卒後板前修業のためにフリーターとなり様々な業種を経験。
板前修業を挫折し、地元いわき市にて飲食店を経営。5店舗まで拡大。
専門学校卒業後に事業譲渡し、ITベンチャーへ新卒として就職。
入社半年でMVPを取得。アパレルベンチャーの役員に就任後、
IT企業にて営業部長、新卒研修責任者、経営企画室室長を務める。
現在はITコンサル・PM業とバスケットボールスクールの運営を行う。

資格:
JBA公認C級コーチ
NESTA キッズハイパフォーマンススペシャリスト
NESTA キッズカーディオ&ウエイトトレーナー

ITパスポート
基本情報技術者
Java・Oracle系資格等

コーチ歴:
揚土ミニバスケットボールクラブ(2001頃)
バリューワークスメインコーチ(2016-)
実践学園中スキルコーチ(2018-)※全中優勝 ミニドックススキルコーチ(2021-)※神奈川県U15クラブ3連覇 星槎国際湘南男子バスケットボール専攻スキルコーチ(2021-)
「選手とコーチが切磋琢磨し、互いに成長し続ける組織」をビジョンに
バリューワークスを運営しています。
ブログを通じて日本中の選手やコーチに、学びを共有することが出来たら幸いです。

「あの頃の僕に、もしもこんなコーチが、環境があったらどんな成長をしていたのだろう。」

そんな叶わぬ願いを、現在の子供達の現実にするために、
沢山の保護者の方たちに支えられ、より良い環境づくりに取り組んでいます。

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