バスケットボールのルール変更はよくある?ルール改正による影響
バスケットボールは常にルール変更やルール改正を行ってきたスポーツであり、実際に競技として誕生してから現在まで数々の変更・改正が行われてきたスポーツです。
では、バスケットボールはなぜそこまで頻繁にルールが変わってしまうのでしょうか。今回はそれらバスケットボールのルール変更・ルール改正について解説します。
これらバスケットボールに適用されているルールはJBAとNBAでも異なるため、プレイヤーは常に最新のルールを把握しておかなくてはなりません。その点も含めてチェックしておきましょう!
バスケットボールのルール変更はよくある?
バスケットボールのルール変更やルール改正はよくあることです。もともとバスケットボールは体育教師を務めていた人物が考案したスポーツだったため、当初はルールも曖昧でした。
しかし、競技として成長していく中で選手同士の接触についての規定が設けられるようになり、昨今ではプレイスタイルに関するルールの変更・改正が加えられるようになっています。
プレイヤーはそれらルールの変更・改正に合わせてプレイしなくてはならず、笛を吹かれぬよう配慮したプレイが求められます。
実は毎年行われている
スポーツのルール変更やルール改正はサッカーでも野球でも度々行われています。その他の競技であっても時代に合わせてルールは変わり、その度にプレイヤーは新ルールに適応しなくてはならない状況となるわけです。
バスケットボールにおいてはルールの変更・改正が毎年のように行われており、1年ごとに「2020年~2021年版」「2021年~2022年版」という形で新ルールが発表されています。
中には大幅な変更・改正こそない年もあるものの、それでもマイナーチェンジを繰り返しています。最近だと「トラベリングのゼロステップ」や「オフェンスのシリンダー」に関するルールが話題となりました。
今後も「2022年~2023年版」「2023年~2024年版」と新しいルールが設けられていくと予想されるため、ルールブックについては毎年確認しなくてはなりません。JBAもNBAもこれらルールの変更・改正は毎年のように行っているので、常に情報をアップデートしていかなければならないということになります。
ルールが頻繁に変わる理由
では、なぜバスケットボールのルールはそこまで頻繁に変わるのでしょうか?
これに関しては競技として成熟してきた証拠と言えるかもしれません。前述の通り、バスケットボールは体育教師が考案したスポーツです。そのため、競技としてはまだまだ明確にされていない部分があります。それを毎年「こうしよう」と明確にしていくことで、バスケットボールのルールをより良いものにしようとしているわけです。
事実、バスケットボールが誕生したばかりの頃はルールも十数個しかなかったものの今では数百個以上に及びます。
つまり、バスケットボールは時代に合わせてルールを作ってきたスポーツとも言えます。以前までは曖昧だった部分が規定されることで明確になり、プレイもより洗練されたものとなるのです。
それら競技として進化してきたバスケットボールだからこそ、ルールも頻繁に変わってしまうということです。
エンターテイメントとしての競技
サッカーも野球もその他のスポーツもエンターテイメント性を重視しています。それはバスケットボールも例外ではありません。
むしろバスケットボールは他のスポーツと比べて流動的な試合展開となるため、よりスピーディーな動きが求められます。例えば、あるプレイヤーがずっとボールを保持したまま膠着状態が続いた場合、観客はどう思うでしょうか?
やはり展開のない試合だとつまらなく感じてしまうこともあるのではないでしょうか。そういった凪のような状態を防ぐために、バスケットボールではルールを変更・改正してきたという歴史があります。
実際に秒数ルールなどを設けているのも、よりエンターテイメントとして楽しめるようにするためだと言えます。
バスケットボールのルール改正の影響は?
バスケットボールのルール変更やルール改正があるとどのような影響が出てくるのでしょうか?
ここからは実際にバスケットボールのルールが変わることで起こる影響についてまとめます。特にプレイスタイルへの影響や試合結果への影響、各団体への影響があるので、併せてチェックしてみてください。
プレイスタイルへの影響
バスケットボールは度々ルールが変わるので、すべてのルールを紹介するのはちょっと大変です。そのため、ここでは2021年に加えられたルールについてざっくりとまとめます。
- ①ハチマキの禁止
- ②介助されたら交代
- ③ショットの動作を明確化
- ④オフェンスシリンダーの適用
- ⑤アンスポーツマンライクファウルの定義変更
- ⑥ダブルファウルの定義変更
2021年には他にもルールの変更・改正があったのですが、ポイントを絞ると以上のような項目が挙げられます。ここからそれぞれのルールについて見ていきましょう。
ハチマキの禁止
2021年の変更・改正によると「ハチマキの禁止」が明記されています。小学生や中学生のバスケットボール(ミニバス含む)では、稀にハチマキを着用している姿が見られます。
しかし、2021年の決定により「スカーフスタイルのヘッドバンドを身につけることは認められない」というルールが明記されるようになりました。
これらはリーグや大会の規定により着用可能とされる場合もありますが、原則としてはハチマキ等のヘッドバンドは着用不可となります。
介助されたら交代
2021年のルールブックによると「試合中にプレイヤーを介助するためにベンチにいる関係者がコート内に入った場合、原則として当該プレイヤーは交代しなければならない」というルールが明記されています。
怪我をしたプレイヤーの治療はもちろん着用しているウェアやサポーターの調整など、プレイヤーを介助するためにコートに入った時点で交代となるわけです。
バスケットボールの試合は肉体同士が激しくぶつかり合うこともあり、時にはベンチから駆けつけたくなる状況もあるかもしれません。しかし、その場合は思わぬ交代となる可能性もあるため、今後は注意が必要となります。
ショットの動作を明確化
2021年の決定では「ショットの動作を明確化する」という項目も追加されています。例えば、ドライブやレイアップでシュートを狙う際、ファウルを取られることも往々にしてあるものです。
しかし、以前までは「どのタイミングでショットの動作が始まったと判断するのか」が曖昧でした。それが今回の変更・改正により「バスケットに向けてボールを上方に動かし始めたと審判が判断した時=ショットの動作が始まった時」と定義されるようになりました。
これによりショットの動作がより明確化されたと言えます。
オフェンスシリンダーの適用
従来のルールによると、シリンダーはディフェンスに対して適用されるルールとなっています。しかし、2021年の変更・改正により「オフェンスにもシリンダーが適用される」というルールが記載されるようになりました。
これはディフェンスプレイヤーがオフェンスプレイヤー内で不当な接触を起こさないようにするためのものだとされています。
アンスポーツマンライクファウルの定義変更
2021年のルールブックにはアンスポーツマンライクファウルの定義についても変更・改正が加えられています。
その内容は「ディフェンスがスティールした直後、ボールコントロールが完全に交代される前に起きた接触が明らかに速攻を妨害するようなものだった場合、アンスポーツマンライクファウルとなる」というものです。
ダブルファウルの定義変更
以前までは罰則の異なるファウル(別々の既定のファウル)はダブルファウルとならなかったのですが、2021年からは同様のファウル同士であればダブルファウルが適用されるようになりました。
試合結果への影響
バスケットボールに限らず、ルールの変更・改正が行われると試合結果への影響が出てしまうこともあります。
より良いスポーツにするために日々改良されているルールブックですが、それによりプレイヤーの行動が制限されることもしばしばです。当然、試合結果が左右されることもあるかもしれません。
そこは新ルールに則ってプレイしなくてはならないため、選手への負担も少なからず出てきてしまいます。
各団体への影響
バスケットボールのルールはすべての団体で共通しているわけではなく、JBAとNBAでも若干異なります。
それら各団体同士がどのようにルールを定めていくかによって、ゲーム自体が左右されてしまうこともあるでしょう。そこはどう適応していくかが重要となりそうです。
まとめ
バスケットボールはまだまだ成長の兆しを秘めたスポーツです。その影響もあり、毎年のように新たなルールが生まれます。これらはエンターテイメントスポーツとしての宿命でもあるのですが、変更・改正の度にプレイヤーは新ルールに慣れていかなくてはなりません。
ただ、頻繁にルールが変わることで「もうわからない」と思ってしまう方がいるのも事実です。そのため、バリューワークスではそれらルールも含め、バスケットボールの指導を行っております。もし少しでもバスケットボールに興味がありましたら、気軽にお問い合わせくださいね!
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