バスケットボールのキャプテンの役割は?ダメなキャプテンの特徴とは?
バスケットボールのチームにはキャプテンと呼ばれる役割が必要となります。しかし、いざ「キャプテンってどんな役割があるの?」と聞かれると正確に答えられないという方もいらっしゃるかもしれません。
今回の記事ではバスケットボールのキャプテンが持つ役割について解説します。併せてダメなキャプテンの特徴についても説明します。バスケットボールの選手はもちろんキャプテンに指名された方も知っておきたい内容なので、ぜひチェックしておきましょう!
※当記事では2022年度版のルールブックを参考にしています。
バスケットボールのキャプテンの役割
公式のルールブックによると、バスケットボールにおけるキャプテンは「ヘッドコーチによって指定されたそのチームのコート上での代表者」と定められています。
ゲーム中のキャプテンの役割としては様々なものがあるので一概には言えませんが、以下のようなものがキャプテンの代表的な役割とされます。
- ①チームが同じ目標に向かえるようにする
- ②コーチの指導や指示を理解する
- ③メンバーの気持ちを理解する
- ④コミュニケーションを取る
- ⑤トレーニングを考える
- ⑥自分が模範となる
以上がバスケットボールのキャプテンに求められている役割となるでしょう。ただし、キャプテンの仕事は「これ」と言って決まっているわけではないため、チームの大黒柱として動くことが重要となります。
ここからはキャプテンに任命された方が意識しておきたいことをさらに詳しくまとめていくので、併せて確認しておきましょう!
1.チームが同じ目標に向かえるようにする
バスケットボールの試合では選手が一丸となって戦うことになります。しかし、それぞれのプレイヤーが別々の目標に向かってしまうとどうなるでしょうか?
勝利という目標は同じであっても、選手同士の動きが一致しないことは往々にしてあります。特にバスケットボールは流動的なスポーツということもあり、10秒後にはまったく違う展開となっています。厳密には数秒で状況が異なることもあるでしょう。
そんな中、各プレイヤーが好き勝手に動いていると勝てる試合も負けてしまいます。
だからこそ、キャプテンが常にゲーム全体を見渡し、チームが同じ目標に向かえるようコントロールするわけです。基本的な戦略はコーチが練るものの、キャプテンは戦いの中で他の選手にも気を向けながらプレイしなくてはなりません。そのため、キャプテンは他のプレイヤーと比べても仕事量の多い役割となるのが特徴です。
2.コーチの指導や指示を理解する
バスケットボールでは基本的にコーチが指導や指示を行います。しかし、コーチの言いたいことが選手に伝わらないこともあります。そうした場合、他のメンバーとの間に軋轢が生じることもあるかもしれません。
キャプテンはそうした事態を防ぐため、他のプレイヤーよりも的確にコーチの指導や指示を理解することが求められます。そして、それを他のメンバーにも明確に伝えることが求められるのです。
実のところ、同年代であるキャプテンからの言葉の方が伝わることもあります。特にコーチが「これをしろ」「あれをしろ」と伝えるより、キャプテンが選手と同じ立場から「こうしよう」「ああしよう」と伝えた方が円滑に練習も進みやすくなります。
そこで築いた信頼関係が試合でも発揮され、より勝利にも近づきやすくなるわけです。もちろん、そこからコーチの信用を得られればさらにキャプテンとしても板についてくるのではないでしょうか?
3.メンバーの気持ちを理解する
コーチはあくまでもチームを強くするための役割を任されています。そのため、どうしても厳しくせざるを得ない状況もあるでしょう。
ただ、だからこそ選手たちはコーチに素直な気持ちをぶつけられないこともあります。そのもやもやが蓄積してくるとコーチに反発したくなってしまうこともあるかもしれません。そのため、キャプテンがメンバーの気持ちを理解することも重要です。
普段からメンバーがどのような気持ちで練習に挑んでいるのか、そしてどのような気持ちで試合に臨むのか、その点を知るためにもメンバーに寄り添うことが必要となります。
中学生や高校生などの学生であれば、キャプテンは3年生が任されることも多いです。そのため、キャプテンは単に同級生だけでなく下級生の気持ちにも寄り添うことが求められます。実際に後輩からすればキャプテンに話しかけられるだけでも心を開くきっかけとなるので、積極的な会話が大事になってくるでしょう。
4.コミュニケーションを取る
キャプテンはコーチはもちろんメンバとも積極的にコミュニケーションを取ることが重要です。
コーチが直接メンバーに言えないことを代弁したり、逆にメンバーが直接コーチに言えないことを代弁したり、言うなればキャプテンは中間管理職のような立場となります。そのため、どちらとも円滑に会話できるよう普段からコミュニケーションを取ることが大切です。
何気ない会話でも構いませんので、キャプテンになったからには意識してみんなに声をかけましょう。
5.トレーニングを考える
キャプテンによっては日々のトレーニングメニューを考えるという役割を任されることもあります。実際にコーチが大枠の練習を考え、細かな練習はキャプテンが考えるということもあります。
むしろ、普段から一緒に練習しているキャプテンにしか提案できないメニューもあるかもしれません。そこは他の選手やプレイヤーと同じ立場に立って魅力的な練習を提案できるかどうかもキャプテンに求められています。
6.自分が模範となる
キャプテンは尊敬される立場になくてはなりません。もちろん、コーチにもメンバーにも近しい存在ということもあり、そこはどちらも心置きなく会話できることが重要となります。
しかし、キャプテンが練習をサボったり試合で手を抜いたりすると、他の選手も尊敬できません。もちろん、適性があるからこそコーチもキャプテンに任命するわけですが、そこはより他のプレイヤーから見ても模範となれるよう立ち振る舞うことが必要です。
それもキャプテンに求められる立派な役割と言えるでしょう。
ダメなキャプテンの特徴
ここからはダメなキャプテンと言われる人たちの特徴をざっくりと見ていきましょう。実はいきなりキャプテンに指定されることで、失敗してしまう人も少なくありません。
当然、初めてキャプテンを任されると大抵は失敗してしまうものです。その失敗を経てキャプテンとしての素質が育っていくので、失敗することは決して悪いことではありません。ただ、その失敗に気づかずに暴走してしまうとコーチからもメンバーからも失望されてしまうことがあるので、ダメなキャプテンの特徴を把握しておくことが大切です。
まずは以下で挙げるようなキャプテンにならぬよう、意識してキャプテンを務めてみてはいかがでしょうか。
- ①自分勝手で自己中心的なキャプテン
- ②強い言葉や大きな声で命令するキャプテン
- ③人によって態度を変えてしまうキャプテン
- ④完璧な存在となろうとするキャプテン
以上で挙げたキャプテンはあくまでもダメなキャプテンの一例ですが、ここで挙げた人はコーチからもメンバーからも信頼を得られない可能性があります。そこは信用回復するにも相当な苦労となるので、常に自分を客観視して理想のキャプテンを目指しましょう。
特に自分勝手で自己中心的なキャプテン、強い言葉や大きな声で命令するキャプテンなどは反感を買いやすいです。人によって態度を抱えてしまうキャプテンもまた然りです。
完璧な存在となる必要はないので、まずキャプテンは選手やプレイヤーとともに一緒に成長していけるように意識することが大切となります。
まとめ
バスケットボールのキャプテンにはたくさんの役割があり、任命された人の中にはその重圧に耐えられないこともあるかもしれません。しかし、キャプテンという経験は今後の人生を生きる上でも必ず役に立つものです。だからこそ、自分にできるキャプテンとは何かを考えてコーチとメンバーを繋ぐ架け橋となりましょう。
ちなみに、バリューワークスではバスケットボールに関する知識や技術だけでなく、スポーツを通して様々なことを指導しております。そこにはキャプテンに求められる人間性なども含まれているので、人として成長したいという方もぜひ気軽にお問い合わせくださいねっ!
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