バスケットボールの審判にライセンスは必要?審判になるには?
バスケットボールの試合に欠かせない存在、それが審判です。どのようなスポーツでも同じですが、審判という存在は競技をする上で絶対的に必要なものであり、絶対的な権限を持っています。
そのため、人によってはバスケットボールプレイヤーではなく審判になりたいと考えている方もいるかもしれません。ただ、いざ「審判になりたい」と思っても「何から始めれば?」という疑問が湧いてきます。
そこで今回はバスケットボールの審判になるためにはどうすれば良いのかについて解説します。併せてライセンスが必要なのかどうかも説明するので、気になる方はチェックしてみてください!
バスケットボールの審判にライセンスは必要?
結論を先に言ってしまうと、バスケットボールの審判になるためにはライセンスが必要です。
基本的にバスケットボールの審判になるには、JBAが主催している「審判ライセンス新規取得eラーニング」を受講する必要があります。この講習はE級ライセンスの取得に必要とされ、そこからD級ライセンスやC級ライセンスを取得する場合は試験も必要となります。
つまり、審判ごとに定められている等級を確認し、自分が取得したいライセンスに合わせて講習もしくは試験を受けなければならないということです。以下、バスケットボールの審判に用意されているライセンスの一覧となります。
- ①E級ライセンス
- ②D級ライセンス
- ③C級ライセンス
- ④B級ライセンス以上
主にバスケットボールの審判には以上のライセンスが用意されているので、目的に応じて取得しましょう。
1.E級ライセンス:初めて審判に取り組む方
E級ライセンスは初めて審判に取り組む方が取得しておくべきライセンスとなります。その要項は以下の通りです。
- ①区分:地区・連盟が主催する大会の審判及び帯同審判
- ②受験資格:12歳以上で審判資格のない者
- ③受験講習:E級審判新規取得eラーニング
E級ライセンスがあれば、地区・連盟が主催する大会の審判及び帯同審判として活躍できます。その受験資格は12歳以上で審判資格のない者とされています。この応募要項に該当する方はE級審判新規取得eラーニングの受講が必要です。
ちなみに、Eライセンスの場合は実技試験などはありません。
2.D級ライセンス:審判経験がある方
D級ライセンスは審判経験のある方が取得できるライセンスとなります。その要項は以下の通りです。
- ①区分:地区・連盟が主催する大会の審判及び帯同審判
- ②受験資格:12歳以上で審判資格のない者・E級ライセンス保有者
- ③受験講習:CD級審判新規昇格eラーニング・都道府県協会が主催するD級審判実技講習
D級ライセンスがあれば、地区・連盟が主催する大会の審判及び帯同審判として活躍できます。その受験資格は12歳以上で審判資格のない者もしくはE級ライセンス保有者なります。この応募要項に該当する方はCD級審判新規取得eラーニングと都道府県協会が主催するD級審判実技講習の受講が必要です。
実技講習会に参加するためには申し込みが必要となるので、まずは所属する都道府県審判委員会に問い合わせてみてください。そこで申請者の実技講習の受験可否を確認・承認して初めてD級ライセンスへの申し込みが可能となります。
3.C級ライセンス:十分な審判経験がある方
C級ライセンスは十分な審判経験のある方が取得できるライセンスとなります。その要項は以下の通りです。
- ①区分:地区・連盟が主催する大会の審判及び帯同審判
- ②受験資格:12歳以上で審判資格のない者・E級ライセンス保有者またはD級ライセンス保有者
- ③受験講習:CD級審判新規昇格eラーニング・都道府県協会が主催するC級審判実技講習
C級ライセンスがあれば、地区・連盟が主催する大会の審判及び帯同審判として活躍できるだけでなく都道府県協会が主催する大会でも活躍できます。その受験資格は12歳以上で審判資格のない者もしくはE級ライセンス保有者またはD級ライセンス保有者となります。この応募要項に該当する方はCD級審判新規取得eラーニングと都道府県協会が主催するC級審判実技講習の受講が必要です。
実技講習会に参加するためには申し込みが必要となるため、まずはD級ライセンスと同様に所属する都道府県審判委員会に問い合わせてみましょう。そこで申請者の実技講習の受験可否を確認・承認して初めてC級ライセンスへの申し込みが可能となります。
例外としてC級ライセンスは審判をするための実技レベルが求められるため、日頃の審判活動の実績などが判断されます。ほとんどの場合、各部門からの推薦を経て受験資格を得ることができます。そのため、他のライセンスに比べて、C級ライセンスの取得は少しハードルが高いかもしれません。
ただし、実技試験の受付方法などは都道府県協会ごとに違うので、事前に確認が必要です。
審判になるにはどうすれば良いの?
最後にバスケットボールの審判になるにはどうすれば良いのかについて見ていきましょう。基本的には以下の流れでライセンスを取得することになります。
- ①活動する都道府県を決める
- ②TeamJBAでメンバー登録する
- ③等級ごとのライセンスを取得する
- ④年度ごとにライセンスを登録する
まずは自分が活動する都道府県を決めましょう……とは言っても、大抵は自分が在住している地域で取得する方が大半です。
活用する拠点が決まったら、JBA会員登録管理システムのTeamJBAにてメンバー登録を済ませます。ここで正式にメンバー登録が完了すれば、JBAのメンバーとなります。ただし、JBAへのメンバー登録にはインターネットに接続されたパソコンやタブレット、もしくはスマホが必要です。基本的にはオンライン上で申請できるもののメールアドレスと顔写真のデータが必要となるため、あらかじめ用意しておきましょう。
事前の準備が整ったら、いよいよライセンスの取得となります。基本的にE級ライセンスであれば講習を受けるだけで取得できますが、D級ライセンスやC級ライセンスは実技試験もあるので注意しておきたいです。
最後にJBAから「合格」となれば審判として認定されます。ただ、合格した後にも登録手続きが必要なだけでなく、毎年度登録が必要となります。登録手続きを行うと年度ごとに登録証(カード)と審判ワッペンが発行されるので、そこまで終えてようやく審判となれると覚えておきましょう。
審判ライセンス取得の注意点
審判ライセンスを取得する際は受講料が必要です。
- ①E級:JBA受講料「一般で1,100円・U18で1,100円」
- ②D級:JBA受講料「一般で1,100円・U18で550円」+都道府県受講料「一般で2,200円・U18で550円」
- ③C級:JBA受講料「一般で1,100円・U18で550円」+都道府県受講料「一般で2,200円・U18で550円」
E級ライセンスはJBAのeラーニング受講料がかかり、D級ライセンスとC級ライセンスはJBAのeラーニング受講料の他に都道府県受講料がかかります。
さらにB級・A級・S級とライセンスの等級が上がっていくごとに受講料も高くなるので、その点には注意しておきましょう。
まとめ
バスケットボールを指導する際は審判も担うことがあるかもしれません。通常の練習であれば審判のライセンスも不要ですが、職業として審判をやりたいという方はライセンスの取得が必要となります。このライセンスの取得には講習と試験の両方が課せられるため、プロの審判になりたい方は自分に合った等級のライセンスを取得しましょう。
なお、バリューワークスではバスケットボールがうまくなりたい方に向けてスクールを運営しております。コーチになりたい方や審判になりたい方のご相談も受け付けておりますので、ぜひとも気軽にお問い合わせください!
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