こんにちは。バリューワークスの赤津です。
バリューワークスのトレーニング内容・考え方を共有することで、
誰かの問題の解決になることを願って、
「Skills & Drills」というカテゴリーをブログに追加しました。
不定期になりますが、成長のための
知識、態度、技術、習慣(KASH)
をご紹介したいと思います。
バスケットボールを愛し、少しでも自分や我が子、仲間の成長をより良いものにしたい
コーチ、保護者、選手の方に読んで頂けたら幸いです。
基本的で当たり前のことかもしれませんが、
誰か1人にでも何か1つでも気づきを与えられたらと考えています。
考え方が違う、こうしたらもっと良いよ!試してみたら良かったよ!
等のご意見がありましたら、HPの問い合わせページやFacebook、Twitterでご連絡頂ください。
また、前提が長くなり大変恐縮ですが、バリューワークスではどのような場合でも
「こういった方法もあるよ。1つの方法でしか無いよ。」
と伝えています。
「チームに帰ったらチームのやり方を実行してね。」
あくまでも、選手の引き出しを増やしたり、プレーの精度を高めることが目的です。
そうすることで、チームでも監督・コーチの理想を実現出来る選手が誕生すると考えています。
それでは、動画も交えてできるだけわかりやすく伝えたいと思います。
解決したい課題
右利きの子が左にドリブルする時に右手でドリブルをしてしまう。
左利きの子が右にドリブルする時に左手でドリブルをしてしまう。
ディフェンスがいる方向でドリブルをして取られてしまう。
つまり、右に行こうが左に行こうが利き手でドリブルをしてしまうことが解決したい課題となります。
※パスも同様です
子供達も大人も含め、始めたての選手を見ているととても多い課題だなと感じたので取り上げました。
解決の方向性
通常、リングに向かって左側に進むときはディフェンスは右側にいます。
その逆も然り。
ですので、当たり前のことですが、左に進むときは左手、右に進むときは右手でドリブルをする習慣を身に着けて行きたいと思います。
※もちろん、ディフェンスがいる側の手でプッシュクロスのような形でドリブルをする方法もあります
「左でつこう!右でつこう!」と言われて改善出来る選手もいますが、
全員が解決出来るわけではないので、全員が解決出来るような考え方と
トレーニングメニューを考案しました。
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解決方法
バリューワークスが提案するご家庭でも出来る修正方法は、
ドリブルのスタート位置を変えることになります。
つまり、ドリブルを付く手に意識させるのではなく、ドリブルのスタートとなる
トリプルスレットの位置
を修正することで今回の課題は解決できます。
スレットスウィング
方法は至ってシンプルです。
トリプルスレットを右から左、左から右へとスウィングしてからドリブルすることを習慣づけていきます。
左に進むときはトリプルスレットを左に変えてからドリブルをする。
右に進むときはトリプルスレットを右に変えてからドリブルをする。
幾つか動画をあげますので、まずはベーシックな動画を御覧ください。
至ってシンプルですが、ご家庭でも出来て、短時間で癖を修正することが出来ます。
これを【triple-threat swing】
少し長いので、
Threat Swing
(スレットスウィング)
日本語に訳すと
脅威の移動
とバリューワークスでは呼んでいます。
※移動とは直訳しないかもしれませんが、移すや動かすという意味もあり、伝わりやすいと思いますのでご甘受ください
物事にはウラとオモテ、光と影があるように、
バスケットボールでも体の方向を変えるだけで脅威が脅威では無くなってしまいます。。
左に進む時に右トリプルスレットのままだと、ボールを取られてしまう確率が高まり脅威ではありませんよね。
ですので、まずは方向を変える場合は脅威を維持するために脅威を移動すること。
スタートの位置を正してあげることで、自然と正しい方の手でドリブルを突いてくれるようになります。
方向を変えても、ディフェンスの脅威であり続けるためには
脅威の移動をまずは行う事が先決となります。
「右でつこう!左でつこう!」と言わず、「トリプルスレットを移動させよう!スレットスウィング!」と伝えてあげてください。
自然と行きたい方向の手でドリブルをつけるようになっていきます。
体育館であれば、次の動画のようにレイアップショット時もスレットスウィングを意識させています。
最初の子はスレットスウィング&クロスオーバードライブの習慣付けを行うことで
苦手だった左レイアップのステップが合うようになりました。
レイアップが上達するためのポイントは、また別の機会にお伝えします。
スレットスウィングのポイント1
逆側のトリプルスレットにスウィングした時に、
上手くボールを回してトリプルスレットを作れない事が多いです。
トリプルスレットの基本の1つにエルボーインがあります。
ボールの後ろに肘を置くことです。
エルボーインの際のボールの持ち方は、
右トリプルスレットの場合は右手の親指が内側(左側)を指します。
左トリプルスレットの場合は左手の親指が内側(右側)を指します。
ところが右から左へスウィングし左側でトリプルスレットを作ると親指が外(左側)を向き、ボーリングのようなボール保持となりバスケにおいては脅威になりづらい形になってしまう場合があります。
そのような場合は、スイング時は利き手とボールの位置は変えず、逆手の中でボールを回してあげることが理想なのですが、小さい子は中々上手く行きません。
そのような時はこう伝えています。
スウィングしたらドリブルしよう!
ドリブルをさせてあげることで、自然と手が正しい方向に回転し始めます。
参考としての動画をご確認ください。
ボールの回転は次の動画を参考にしてください。
次の動画では感覚を掴むためにあえてオフハンドの指を外し、手のひらでボールを回しています。
利き手の指先でボールを固定し、利き手ではない方の手のひらを軸として回すイメージです。
スレットスウィングのポイント2
バリューワークスでは基本的に、右のトリプルスレットから左のトリプルスレットへ。左のトリプルスレットから右のトリプルスレットを経由し、次のショット・パス・ドリブルを行うように伝えています。
例えば、右利きの子が右トリプルスレットからポンプフェイク(シュートフェイク)をした後に、斜めに左側に動かし肘がやや伸びた状態で左のトリプルスレットにたどり着く前に真下にドリブルを突くケースが見受けられます。
肘が伸びてしまっているので、前に強くドリブルをすることが出来ず、ステップが小さくなり
ポンプフェイクが成功しても簡単にディフェンスに追いつかれてしまいます。
右利きの子がポンプフェイクをしたら右のトリプルスレットを経由、または山を描いて左のトリプルスレットにスウィングしてからドリブル(パス)をするように伝えています。
そうすることで、次のドリブルを前に低く「プッシュ」することが可能となり、
大きな歩幅でディフェンスを交わす事が可能になります。
応用編
スウィングを上に、下にとやってみること。
(アップダウン、山、谷でも良いです。マウンテン、フォールでも良いです。
子供達に刺さる言葉を使ってください。)
ピボットしながらやってみること。
ダイレクトドライブ、クロスオーバードライブでやってみること。
(今回の動画は全てクロスオーバードライブです。右足突き出し右ドリブルをダイレクトドライブとバリューワークスでは呼んでいます。)
ポンプフェイクからのドライブでやってみること。
ディフェンスを付けてやってみること。
アシストに繋げてみること
※アシストに意識が行ってしまったので、リムに向かってからのアシストだったらもっとよいですね
様々な方法があると思います。動画に上げきれないくらいメニューは浮かんできます。
良いとな思ったら、是非、子供達を飽きさせないように、習慣化しつつ色々と組み合わせて見てください。
(あれ、ちょっと熱くなりご家庭でのレベルから外れてしまいましたがご愛嬌です)
結果
このメニューをご家庭やアップで短時間行うことで、
ドリブルの突き出しやパスを出す手が改善します。
ご家庭ではドリブルはせず、スレットスウィングとステップを行うだけでも充分です。
地味ですが、確実に得点力アップに近づいていきます。
更にスレットスウィングでボールを動かせるようになると、
ピボットのスキルも上達します。
ピボットは
「足を動かす」
事にとらわれがちですが、目線を変えてボールを動かすことを教えると
ボール主導で足も自然と動いてきます。
ピボットの足は動くけどボールは動かない子。
それもスレットスウィングを伝えて上げれば解決します。
最後に2つ程成果報告です。
この子は、左に行く時に右でドリブルをしてから左手でドリブルをする癖がありました。
スレットスウィングの後はこのように自然と左手ドリブルが身につきました。
ドリブルミスはご愛嬌^^
次の子は左利きですが、トリプルスレットに意図を感じませんか?
以前より、一歩目が大きくなりディフェンスを抜く事が出来るようになりました。
お、ディフェンスがスクリーンアウトをちゃんとやってる^^
ナイストライですね!!!
まとめ
もしも、左に行きたいのに右で突く、右に行きたいのに左で突く選手がいましたら
「右でつこう!」「左でつこう!」
ではなく
「左にトリプルスレットを動かそう」
「右にトリプルスレットを動かそう」
「スレットスウィング!」
と声をかけ習慣づけてあげてみてください。
トリプルスレットの位置を移動させる習慣をつけること。
それが、家庭で出来る進行方向と逆の手でドリブルを突いてしまう癖を改善するための方法です。
今回の考え方、メニューが成長したいコーチ、保護者、選手のお役に立てたら幸いです。
最後に
バスケットボールはリングがなくても上達可能です。
地面とボールさえあれば良いですし、ドリブルをつかなくてもこのようなトレーニングをすることが可能となります。
中々時間が取れない・・・
もっと詳細に知りたい!
次の更新は待ってられない!もっと激速で知りたい!
そんなときはバリューワークスに来ていただいたり、
出張クリニック等で自主練方法や基礎を徹底してお伝えしますので是非お声がけくださいね!
今後も沢山のコーチ、保護者、選手の方の力になれるよう、
学びや気づきをシェアして行きたいと思います。
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