初めまして!
今回、新しくValueWorks&川崎スーパーソニックスのストラテジックディレクター(SD)に就任しました後藤祥太です。
私は、2019年1月現在、東京学芸大学大学大学院教育研究科にて運動学という運動指導をメインとした学問を専攻しています。
また、実践学園中学校男子バスケットボール部Jr.Griffinsアシスタントコーチ兼ストラテジックデザイナーとして活動させていただいたり、加えて関東圏の男女の高校に対してスキルトレーニングや戦術的トレーニングを行なっています。
今後、ValueWorkと川崎SSではスキルトレーニングにおいても非常に重要なWhen/Where/Whyの部分=バスケの戦術・戦略面での意思決定や指導におけるプログラムの作成や指導のサポートに当たっていく予定です。
本ブログでは、それも踏まえて主に戦術・戦略面についてアカデミックな知見から私のアイデアを入れ込んだ連載コラムを書いていきたいと思います。
戦略・戦術とは?
まず、本コラムの最初のテーマは、「そもそも戦略・戦術とは?」です。
みなさん、ご自身の中でこの「戦略・戦術」について定義づけや自分の考えを持ったことはありますか?
実は、これを知っておくだけでも自身の指導方針や意思決定に大きな影響を与えるということに気づいていない方も多いはずです。
これらの言葉はそもそも軍事的な意味から来ている言葉であり、最初に定義したと言われるカール・クラウセビッツによると、
「戦略」…ある目的を達成するために、いつ、どこで、どんな戦闘を行い、その結果をいかに利用するかということを定め、その目的に沿うように軍隊の配置・移動・補給を統制すること
「戦術」…戦場で軍隊や兵器を使っていかに戦うかということ
として、この2つの言葉を使って定義しています。これらが現代においてビジネスやスポーツの現場において変換され、「経営戦略」や「スポーツの戦術論」というように日々議論されているわけです。
そして、スポーツにおいてはよく「戦術」という言葉の方が取り上げられる方が多いと思います。
これらについては、様々な解釈が出ていますが、私は現在のところ、
「戦術」…1つの状況を継続・解決するための策や行動
と定義し、「戦略」については、
「戦略」…ある目的を達成するために、同一の方向性を持った全体の方案
と定義しています。
「言葉にすること」の重要性
このように普段なにげなく目にする言葉をしっかりと定義することは重要だとされています。
それは、言語学や心理学の分野でも議論されており、言語相対論や言語決定論では
「少なからず、言語は認知や思考に影響を与える」と言われています。
また、21世紀を生きていく上で必要な能力の中に、
「批判的思考力」というものも存在し、物事の良し悪しを、様々な観点から評価・判断することが求められます。
そして、これらには「言葉にすること」が非常に重要なのです。
このコラムでは、そういった「言語化」の重要性も伝えていけるような内容をお届けできればと思います。
それでは、これからよろしくお願いします!
文:後藤祥太
編集・校閲:赤津 誠一郎
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