プロローグ
アメリカ留学と聞くと、UCLAとかハーバードとか有名な大学に通って、
英語を学び帰国して外資系企業に入社し高収入を得る。
そんなサクセスストーリーを思い浮かべる人が多いと思う。
年間、約15,000人以上の日本人がアメリカ留学をしているが、
上記のような留学をしている人なんて。ほんの一握り。
アメリカ留学ってみんなが憧れているような華やかな世界だけではない。
私も、そんなサクセスストーリーを夢見て、
23歳のとき有名な旅行代理店を辞めて、アメリカ留学をした1人。
でも現実は全然違った。
本ブログでは、そんな私が体験した留学の形・現実をこれから留学を検討している皆さんに
お伝えするとともに、
前述のようなサクセス留学ではなかったけど、
たくさんの素敵な経験や宝物を得ることができた話を知ってもらい、
「留学っていってもこんな選択もあるし、こんなイメージなんだ」
と思ってもらえたら嬉しい。
とここで、ところであなた誰？となっていると思いますので、簡単に自己紹介を。
自己紹介
小学生のときに何気なく、TVで放送していた
NBAファイナル 「シカゴ・ブルズVS ポートランド・トレイルブレイザーズ」
で、マイケル・ジョーダンではなく、クライド・ドレクスラーに憧れ、
ロッド・ストリックランドを経て、
レジー・ミラーの虜になったIT企業の役員を務めるアラフォー世代の会社員
Vol.1となった今回は、そんなアラフォー会社員の留学のきっかけをお伝えしたい。
【留学のきっかけ】
狂ったようにレジー・ミラーの虜になっていた私が、
「アメリカ留学しよう！」
ときめたきっかけは、大学３年生のときに、
たまたま親からもらったシアトル・マリナーズの観戦チケット付きの旅行だった。
当時はイチローがメジャーリーグを席巻していて、
メジャーリーグが益々注目を集めていた時期。
私は飛び上がって喜んだ。その理由は、イチロー！ ではなく、別の理由があったからだ。
だって、シアトルといえば、
今はなきシアトル・スーパーソニックス！（現在のオクラホマシティ・サンダー）
アラフォー世代ならたまらないチームなはずだ。
ショーン・ケンプ
デトレフ・シュレンプ
サム・パーキンス
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そしてなにより、ゲイリー・ペイトン！
そんな往年のスーパースターたちが活躍したホームコート「キーアリーナ」がある街だ。
そんな街にいけるなんて最高である。レジー・ミラー狂だったが、
ちょっとだけ、ペイトンも好きだったのである。
付け加えておくと、メジャーリーグとNBAは季節がかぶらないので、
私が行った時期はNBAはシーズンオフ。
試合はやっていないが、そんなの全く関係なかった。
とにかくキーアリーナをこの目で見れる！
それが楽しみで仕方なかった。
私の中では イチロー よりも キーアリーナ だったのだ。
待ちに待ったシアトル旅行。
そこで私の目に飛び込んできたシアトルという街・それは私にとって衝撃的なものだった。
温和な気候・すべてのスケールが大きい街・壮大な海・街を歩いているだけで
とにかく話しかけてくる体の大きなアメリカ人
そこには、私が私の人生で見てきたこと無い・触れたことのない文化・世界があった。
キーアリーナでの思い出の一枚
私は、一気にこの街が好きになった。そして、スターバックス１号店でコーヒーを飲みながら
一緒にいった友人に私はこう言った
「俺、いつかこの街に帰ってくる！」
大学最後の夏。初めて留学を意識した瞬間だった。
続く
文 : ベイチー・ダン
編集・校閲 : 赤津 誠一郎
編集後記
いよいよ異色の連載のスタートです。
これまで、霞みがかっていた
「バスケ留学」
という夢をクリアにすべく、プランB様との提携、
そして、本人も留学経験者かつ、留学企業の裏側アレコレを知るベイチー・ダンさんに寄稿して頂く事になりました。
立場による諸事情によりValueWorks初のペンネームによる連載となります。
彼はとても忙しいのですが、
「日本バスケの未来に、自分の経験が役に立てるなら」
と連鎖を快諾してくれました。
本連載により、留学がより身近になったり、
留学への準備を小学生のうちからするような、
より良い未来が訪れるための情報をお届け出来たら幸いです。
赤津 誠一郎
