日本のバスケットボールリーグの歴史はどこから始まったの?
バスケットボールがスポーツとして始まったのは100年以上も前のことです。当時、国際YMCAで体育教師を務めていたジェームズ・ネイスミスという方が考案したとされています。では、いつ頃になって日本に入ってきたのでしょうか?
今回はそれら日本でのバスケットボールリーグの歴史について解説したいと思います。一体いつから日本ではバスケットが行われているのか、それを知るだけでも意外な発見があって面白いかもしれません。ぜひ、バスケットボールの歴史に興味がある方は最後まで読んでみてくださいね!
日本でもバスケットボールは大人気
バスケットボールは日本でも不動の人気を誇っています。野球やサッカーなど、王道のスポーツにも勝るとも劣らないほど人気の競技となっています。事実、日本では競技としての発展こそ少々出遅れたものの、今では誰もが知るスポーツとして定着しています。
しかし、実はそれらバスケットボールの歴史について知っている方はあまり多くありません。これからバスケットボールを始める方もそうでない方も、それらバスケットボールの歴史を知ることは重要です。なぜながら、歴史を知ればバスケットボールの魅力を再認識できるためです。
実際に日本におけるバスケットボールの歴史を知れば、スポーツとしてのバスケットボールに興味も湧いてくるのではないでしょうか?
次の項目では、それら日本におけるバスケットボールの歴史を年表にしてまとめます。細かな歴史についてすべて網羅すると時間がいくらあっても足りないので、ここではより大きな歴史をかいつまんでまとめます。
日本におけるバスケットボールの歴史年表
では、早速ですが日本におけるバスケットボールの歴史を年表形式で見ていきましょう。あくまでもざっくりとした内容となるのですが、いつ頃に日本に入っていつ頃からプロリーグとして発展したのかをまとめます!
1908年:日本に伝来
日本にバスケットボールが伝来したのは1908年のことと言われています。中でもYMCAの訓練校を卒業した大森兵蔵が東京YMCAで初めて紹介したのが始まりと考えられています。
それにより「世界にはバスケットボールというスポーツが存在する」と知られるようになり、日本でも徐々に広まっていったのだとか。
一説では1891年にアメリカのスプリングフィールドで行われた世界初の試合に参加した石川源三郎という日本人が広めたという話もあります。彼は日本の実業家や教育者として活躍した人物で、その彼の働きによってバスケットボールが日本に広まったという説もあります。ただ、これに関しては諸説あり、明確なことがわかっていません。
そのため、結論としてはYMCAの体育教師である大森兵蔵が持ち込んだというのが通説となります。ちなみに、日本初のオリンピックチームの監督を務めたのも大森兵蔵だったとされています。
1913年:F.H.ブラウンの指導で普及
日本でバスケットボールが認知され始めた中、1913年により普及に繋がる出来事が起こります。それがYMCAの体育主事であったF.H.ブラウンの来日です。
彼が来日したことでバスケットボールは関東から関西まで幅広く広まり、全国的に知られるようになったとされています。事実、F.H.ブラウンは日本で行われるバスケットボールの指導に尽力したそうです。
それによりバスケットボールがスポーツとして確立され、日本でも次第に受け入れられるようになったわけです。
1924年:全日本学生籠球連合を結成
1924年には全日本学生籠球連合が結成されます。これは当時の「早稲田大学・立教大学・東京商科大学」が共同で結成したもので、この連合発足によって全国各地で対抗戦が行われることになります。
それまでは「バスケットボールというスポーツがあるらしい」程度の認識だったものの、試合が行われることで本格的にバスケットボールも熱を帯びていくわけです。
事実、この全日本学生籠球連合の結成によって、より日本でのバスケットボールの認知度が格段に上がったと言えます。
1930年:大日本籠球協会の設立
その後の1930年、いよいよ本格的な協会が発足することになります。それが通称大日本籠球協会の設立です。
大日本籠球協会はJABBAの前身となった組織です。JABBAとは日本バスケットボール協会のことであり、これらJABBAの働きによってバスケットボールの普及と発展がより一層進むことになります。それだけでなくJABBAには日本の競技レベルを向上させるという目的もありました。
実際に大日本籠球協会の発足以来、日本のバスケットボールはレベルが格段に上がり、徐々に世界も視野に入れた動きに変わっていきます。
1932年:FIBAが発足
一方その頃、世界では別の動きも同時進行していました。
それが1932年の国際バスケットボール連盟の発足です。当時、アメリカを中心に浸透しつつあったバスケットボールも、世界で見るとまだまだマイナーなスポーツでした。
それが国際バスケットボール連盟の発足によって、さらに世界各国に広まるようになったとされています。このバスケットボール連盟こそ、通称FIBAと呼ばれる組織です。
1936年:FIBAに加盟
それら国際バスケットボール連盟には日本も加盟することになります。それが1936年のことです。これにより日本のバスケットボールの歴史もさらに世界と深く関わるようになっていきます。
実はこのFIBAへの加盟も一筋縄ではいかず、実は加盟から数年で除外されるという出来事も発生しています。ただ、1950年に復帰加盟という形で舞い戻るなど、この間の歴史は日本のバスケットボールにとっても激動の時代だったと言えるかもしれません。
1976年:JABBAの設立
日本のFIBA加盟から約40年後の1976年、いよいよJABBAが設立します。すでにJABBAの前身となる大日本籠球協会は1930年に設立されていたのですが、それがJABBAとして新たな歴史を歩み始めます。
1995年:JBLの設立
1995年にはバスケットボール日本リーグ機構、通称JBLが設立されます。ここから日本のバスケットボールは躍進していき、プロリーグとしての歴史もさらに加速することになります。
2005年:bjリーグの設立
JBLの発足から10年後の2005年、日本プロバスケットボールリーグ、通称bjリーグが設立されます。これにより、いよいよ日本のバスケットボールがプロリーグとして認知され始めるわけです。
それまでもプロリーグは存在したものの、bjリーグの発足によって「日本のバスケットボールも熱い!」という認識が広まるようになりました。この頃、日本バスケットボール協会の略称であるJABBAをJBAにするなど、小さな変更もいくつかあったようです。
2012年:NBLの設立
2012年には日本の男子バスケットボールを象徴とするNBLが設立します。これはJBAが中心となって開催したトップリーグの1つで、日本のバスケットボール業界を牽引するリーグとして誕生したとされています。
2014年:FIBAによる資格停止処分の勧告
ここまで紆余曲折を経て発展してきた日本のバスケットボールですが、「国内男子トップリーグの統合」や「ガバナンス能力に欠けるJBAの改革」「日本代表の長期的な強化策」などの問題が解決されず……FIBAから資格停止処分を勧告されてしまいます。
これにより日本のバスケットボールはピンチに陥ります。ただ、この出来事により環境の改善が進められ、翌年の2015年には資格停止処分も解除されました。まさに窮状をチャンスに変えた出来事だったと言えるでしょう。
2016年:Bリーグの設立
2016年にはNBLとbjリーグを統合した新リーグ、Bリーグが開幕します。
これはジャパンプロフェッショナルバスケットボールリーグの略称で、現代日本のバスケットボールの根幹を担っています。事実、数ある日本のバスケットボールリーグが統合され、いよいよ1つのリーグに集約したわけです。
これにより、今後の日本のバスケットボールは1つの文化として発展しく兆しを見せています。
2019年:3×3のU23ワールドカップで優勝
近年では2019年に3×3(スリーエックススリー)で女子バスケットボールが優勝するなど、その発展も目覚ましいです。
まだまだ日本ではバスケットボールの中継も少なく、文化として定着したかと聞かれれば微妙な立ち位置となっています。しかし、着実に日本のバスケットボールは歩みを進めています。
そこは今後、バスケットボールで日本が世界を驚かせる日も来るかもしれません。その瞬間に立ち会うことができれば……確実に日本バスケの歴史は動くのではないでしょうか?
まとめ
日本のバスケットボールは歴史も浅く、プロリーグだけで見ればここ数年数十年でようやく形になってきたと言える状況です。しかし、すでに世界で結果も残しており、日本バスケが徐々に脚光を浴びつつあります。今後はさらにその影響力も大きくなるのは確実です!
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