バスケットボールのファウルの種類一覧!退場や失格になる反則基準
バスケットボールは他のスポーツと同様に数々のルールが設定されており、ルールを破った場合はファウル扱いとなります。そして、ファウルが5回カウントされた場合、該当の選手は退場もしくは失格となります。
ただし、バスケットボールのファウルにはいくつかの種類があるため、すべて把握しなくてはなりません。特にバスケットボールのプレイヤーは常にファウルを意識して戦わなくてはならないわけです。そのため、今回の記事ではバスケットボールのファウルの種類を一覧にしてまとめます。
ここでは退場や失格となる反則基準もまとめていくので、併せてご確認いただけますと幸いです。
バスケットボールのファウルとは?
まずはバスケットボールにおけるファウルとはどのようなものなのかを見ていきましょう。ここではファウルを何度も受けるとどうなるのかを中心にまとめていきます。
ファウルは規則に反する違反のこと
ファウルは規則に対する違反の中でも、相手チームのプレイヤーとの不当な接触やスポーツマンらしからぬ行為のことを言います。
ファウルによる退場や失格は5回
バスケットボールでは基本的にファウルを5回カウントされると退場もしくは失格となります。
つまり、1人のプレイヤーが1試合の中で5つ目のファウルを受けた時点で、その選手は試合に参加できなくなるということです。これは厳しい対応に思えるかもしれませんが、バスケットボールはスポーツマンシップに則って行う競技です。
そのため、何度も違反するプレイヤーを試合に参加させるわけにはいきません。むしろ5回も猶予があるというのは、寛大な処置のようにも思えます。そこはバスケットボールで決められているルールに則り、清く正しくプレイするよう心がけたいところです。
それがバスケットボールというスポーツに欠かせない絶対的なルールと言えるのではないでしょうか。
2回で退場もしくは失格となる例外
例外として、2回の違反によって退場や失格となる場合もあります。
特にスポーツマンシップに則っていないプレイを行った場合は2回で試合に参加できなくなります。それこそプレイに熱中するあまり、犯してしまう違反というのも少なくありません。
バスケットボールは肉体同士が激しくぶつかり合うスポーツなので、どうしてもファウルに関しては発生しやすくなります。しかし、プレイ中の接触ではなく暴言を吐いたり暴力を行ったりした場合は2回の反則で退場・失格となります。状況次第では一発退場・失格もあり得るくらいです。
中でもスポーツマンシップがまったく感じられないファウルの場合は、ベンチに残ることすらできなくなるので注意しましょう。くれぐれも試合中は冷静な言動が求められることを覚えておきたいです。
ファウルの種類の一覧
ここからはファウルの種類を一覧形式で見ていきましょう。バスケットボールは肉体同士が接触することの多いスポーツなので、どのようなファウルがあるのかは事前に把握しておくのが賢明です。
それらファウルとは一口に言ってもいくつものファウルが存在するので、ここでわかりやすくまとめます。
テクニカルファウル
テクニカルファウルは競技規則の精神や目的に対して、意図的あるいは繰り返し行われる非協力的な行為に対するファウルを言います。
例えば、審判からの警告を無視したり、関係者への敬意を欠く振る舞いをしたり、観客に対して無作法に振る舞ったり、相手選手を挑発したり侮辱したり……それらの言動に対して取られるのがテクニカルファウルです。
もちろん、相手選手の視界を妨げたり、肘を激しく振り回したり、ゲームの進行を遅らせたりするのもテクニカルファウルが取られます。それらゲームの運営に支障をもたらす違反全般をテクニカルファウルと呼びます。
アンスポーツマンライクファウル
アンスポーツマンライクファウルはプレイヤーによる接触を伴うファウル全般を意味します。
例えば、相手選手が怪我しかねないファウルや速攻を無理に妨害するようなファウルはアンスポーツマンライクファウルが取られます。それら正当なバスケットボールのプレイと認められない触れ合いに対して、ファウルが取られるわけです。この場合、相手にフリースロー2本が与えられ、スローインによって試合が再開されるという処置となるのが原則です。
なお、これらアンスポーツマンライクファウルには相手選手への暴力行為なども含まれます。それだけでなくレフェリーやコーチ、チームメンバーへの暴力行為もファウルとなります。さらに、試合を遅延させる行為や設備を殴る・蹴るなどの行為を行った場合、2回のファウルで退場・失格となるのが特徴です。
要は接触を伴うファウルや暴力行為を含むファウルがアンスポーツマンライクファウルだと覚えておきましょう。
ディスクォリファイリングファウル
ディスクォリファイリングファウルはスポーツマンシップに反する悪質で危険なファウル全般を意味します。
わかりやすく表現するならアンスポーツマンライクファウルよりもさらに悪質な場合に取られるファウルとなります。当然、暴力行為を行えば退場・失格となり、該当の試合には参加できなくなるのが特徴です。
ちなみに、本来バスケットボールの反則は5回ほど猶予があるのですが、ディスクォリファイリングファイルは2回で退場・失格となります。ファイティングと呼ばれる暴力行為についても同様にファウルが課せられます。
パーソナルファウル
次にパーソナルファウルについて見ていきましょう。パーソナルファウルには大きく分けてオフェンスファウルとディフェンスファウルがあります。
オフェンスファウル
オフェンスファウルとはオフェンス時に取られるファウルのことです。これらは攻めている最中にファウルしてしまうことを言います。
- ①イリーガルスクリーン
- ②チャージング
主にオフェンスファウルにはイリーガルスクリーンとオフェンスチャージングがあります。
イリーガルスクリーンとは正しくスクリーンできていない場合に取られるファウルです。本来、スクリーン中はその場で停止しなければなりません。そこで動きながらスクリーンを行ったり、相手選手と接触した際に腕を掴んだりするとファウルとなります。
チャージングとはディフェンスに対して突進したり手で押したりした場合に取られるファウルです。ディフェンス側が割り込んでくる場合はブロッキングとなりディフェンス側のファウルとなるのですが、逆にオフェンス側から向かっていく場合はチャージングとなりオフェンス側のファウルとなるわけです。
ディフェンスファウル
ディフェンスファウルとはディフェンス時に取られるファウルのことです。これらは守っている最中にファウルしてしまうことを言います。
- ①ハッキング
- ②プッシング
- ③ブロッキング
- ④ホールディング
主にディフェンスファウルにはハッキングとプッシング、ブロッキングとホールディングがあります。
ハッキングとはオフェンス側の手を叩いた場合に取られるファウルです。ディフェンス側はボールを奪おうと動くわけですが、その際に手を叩いてしまうことも往々にしてあります。しかし、故意に相手の手を叩いた場合はファウルが取られるわけです。
プッシングとは相手を押すことで取られるファウルです。これらプッシングは手だけに限らず、肩や腰、体全体で押すことも含まれます。こちらも故意に行った場合にファウルとなります。
ブロッキングとはオフェンスに対して割り込みした場合に取られるファウルです。オフェンス側が突進したり手で押したりしてくる場合はチャージングとなりオフェンス側のファウルとなるのですが、逆にディフェンス側から向かっていく場合はブロッキングとなりディフェンス側のファウルとなるのです。
ホールディングとは相手を掴むことで取られるファウルとなります。これらホールディングは相手の部位を掴むだけでなく、抱きかかえることも含まれます。特に後ろから手を回したりするとファウルが取られることも多いです。
バイオレーション
ここからはファウル以外に禁止されている行為についても見ておきましょう。
- ①24秒ルール
- ②8秒ルール
- ③5秒ルール
- ④3秒ルール
基本的にバスケットボールでは秒数ごとに細かなルールが設定されています。
例えば、24秒ルールではボールをコントロールしてから24秒以内にシュートを打たなければならないというルールがあります。この際、24秒以内にシュートを打てなければバイオレーションとなるのです。
他にも、オフェンスが8秒以内にバックコートからフロントコートへボールを運ばなくてはならない8秒ルール、フリースローやスローインを5秒以内に行わなくてならない5秒ルール、制限区域内に連続して3秒より長くとどまってはならない3秒ルールなどがあります。
これらは厳密に反則として記録されるわけではないですが、ルールとして知っておきたい要素の1つです。以下、代表的なバイオレーションとなります。
- ①アウトオブバウンズ
- ②インターフェア
- ③キックボール
- ④ゴールテンディング
- ⑤ダブルドリブル
- ⑥トラベリング
- ⑦ピボットフット
- ⑧ヘルドボール
これらバスケットボールではアウトオブバウンズやキックボール、ダブルドリブル、トラベリング、ピボットフット、ヘルドボールなども禁止されています。
それぞれ細かく説明すると冗長となるので省略しますが、これらバイオレーションは禁止です。ここで挙げたバイオレーションの他にもルール違反となる行為はいくつかあるので、すべて把握しておくことが大切です。
その他のファウル
その他に特殊なファウルもあるので、最後にそちらも確認しておきましょう。これら特殊なファウルは1試合中に何度も起こるということはありませんが、実際に起こることも想定して動かなくてはなりません。
- ①ダブルファウル
- ②フェイク(シミュレーション)
これら例外のファウルにはダブルファウルとフェイク(シミュレーション)があります。
ダブルファウルとは自分と相手が同時にファウルを行ってしまうことを言います。これらは1試合中に何度も起こることはありませんが、偶然が重なることで発生することも少なくありません。
フェイク(シミュレーション)とはあたかもファウルをされたかのように主張する行為を言います。中でも大袈裟なリアクションを行ったり大きな声を出したり、それら不当な演技することを言います。
まとめ
バスケットボールにはいくつものファウルや違反が存在します。これらは健全なプレイを行うためのルールとして覚えておきたいです。実際にファウルや反則を何度も行うと最悪の場合は退場・失格となります。そのため、くれぐれもスポーツマンシップに則って試合を行わなくてはなりません。
ちなみに、バリューワークスではそれらバスケットボールのルールについても熟練したコーチ陣が指導しております。スポーツマンとして相応しいプレイを身につけたいという方は、まずは当スクールにお問い合わせいただけると幸いです。
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