保護者からのクレーム
バリューワークスはこれまで本当にクレームがなく順風満帆に運営してきました。
HPをくまなく確認し、私のブログに触れ、私の理念を理解してくださる保護者の方にご入会頂き、
常に私が指導しコミュニケーションが取れていたことがその理由だと思います。
ですので、私がちょくちょく失敗しても「ナイストライ!」と受け取れる温かいメッセージを頂いておりました。
バリューワークスの成長はそんな保護者の皆様のご支援のお陰であり、本当にいつも感謝しております。
しかし、私の行動スピードが速すぎたり、スクールの成長とともに私の指導を受けていらっしゃらない保護者の方が少しずつ増えてきて、直近では色々と保護者の方とやり取りをさせて頂くことになりました。
その中でも、責任について深く考えさせられたクレームを頂き、この件により代表として私はどうあるべきかを見直すきっかけとなったのです。
そのクレームとは
「〇〇コーチに教わりたくて入会したのに、大学生コーチが指導する時間があり満足出来なかった。
赤津さんは子供達の成長に無責任だ。まったく理解出来ない。」
という内容でした。
一生懸命私なりに取り組んでるつもりでしたので寝耳に水を喰らったような衝撃を受けました。
なぜその方はそのような印象を持たれたのだろう。
対話を続ける中でその答えが、責任という言葉の意味が見えてきたのです。
クレームを受けて気がついた責任の源泉
その方に私は言いました。
「がっかりさせてしまったことは申し訳ないと思いますが、
私はコーチ育成も同時に進めなくてはいけないため、コーチも失敗し成長していくということをご理解頂き一緒に見守って頂きたい。
ご理解頂けないのであれば、私は期待に添えないので辞めてもらうしかないと思います。」
それでもご納得頂くことはなかったので、その方は最終的にお辞めになられたのですが、
私はそのやり取りの中で、責任について本質が見えたような気持ちになりました。
それは、なぜ私はその方に同調し謝罪することが出来ないんだろうと考えたことから紐どかれていきました。
責任とは何かが起きた時に
今を取り繕うために謝罪や尻拭い、罪を被ることではない
ということです。
「申し訳ございません。今後はそのような事が無いように、大学生はアシスタントに徹し、○○コーチに指導させます。」
そんな謝罪は絶対に出来なかったのです。
なぜならば、それではコーチが育つ土壌が生まれることがないから。
そこで気が付きました。
そうか。
私が取るべき
責任とは未来にある
のではないかと。
自分が掲げた
ビジョンという未来を何としてでも実現しようとする強い気持ち、行動が責任
なんだと強く感じることになりました。
バリューワークスは創業時から、
「選手とコーチが共に切磋琢磨し、互いに成長し続ける組織」
をビジョンに活動し、その言葉を意思決定の軸としてブレずに活動を続けてきました。
初期は私だけがコーチでしたから、選手の成長に負けないように、他のコーチの成長にも負けないように、出来ることをひたすらに行動し、情報を発信し続けることを続けて来ました。
勉強会に参加すれば、必ず一番最初に質問するという義務を自分に課し、
子供たちに自信を持って指導出来る有言実行の振る舞いを心がけて来ました。
吹田コーチ、松野コーチと今でもバリューワークスを支えてくれるコーチ達が加わり、
それでもまだスクール内で切磋琢磨出来ていないと、
現在は大学生コーチの採用もはじめ、バリューワークスに所属するコーチは20名を超えるまでに増加し、コーチ達が力を合わせ互いに切磋琢磨する環境が作られてきました。
バスケ経験者だからといって「はい、じゃこの会場よろしくね」といきなり任せることはありません。
塾などでは大学生がいきなり勉強を教えることがあると聞きますが、
バスケの指導とはテキスト通りに教えれば良いものではありませんので、そんなことは出来ないのです。
日々育成環境を整えながら、
メンター・メンティーの関係を創り、OJTの中でインプットとアウトプットを繰り返えしながらフィードバックを行い、大学生コーチは着実に成長している
と胸を張ってバリューワークスの活動を紹介することが出来ます。
全てのコーチが一ヶ月前とは別人のように成長しており、
どんな企業でも勤められると胸を張って言うことが出来ます。
そんなコーチ育成環境を保護者の皆様にもご理解頂きながら、
選手・コーチ・保護者が三位一体となって
日々改善し創造し続ける事が出来ていると自負することが出来ています。
選手同様にコーチも練習が沢山必要です。
選手が試合でミスをするように、コーチだって練習でミスをします。
そして、反省を繰り返し、理想のコーチ像を形にしながら追い求め、成長し続けるものだと思っています。
試合でミスをした選手に「おい!なんで出来ないんだ!」と暴言を吐くことを私は許せないように、
コーチがミスをした時に「おい!大学生だろうがコーチなんだからちゃんとやれ!」といった暴言を私は相手が誰であっても許すことは出来ません。
何を失ってでもそのコーチを守る強い覚悟をもって採用をしております。
コーチという役割は神でも完成された存在でもありません。
優秀な選手だから優秀なコーチであるということは経験上「絶対」に有り得ないと自信を持って言えます。
全くの別物です。誰だって練習が、修行が、トレーニングが必要です。
私もコーチとして5年、社会人として22年掛けてこの境地に辿り着くことが出来ました。
皆様の前で指導する前に飲食店を経営したり、会社を売却後に新卒でIT業界に入ったり、
特殊な経験を沢山積んでいるのです。
それでも「今日は上手く行かなかったな・・・」「今日は最高の練習だった!!!」「あれ、、、やっぱり今日もだめだった・・・」と一喜一憂しながら今日という心身ともに充実した自分に出会うことが出来たのです。
それを大学生コーチにいきなり求めるのはとても酷なことで、
私は自分の背中を見せながら、ビジョンを達成すべく選手同様にコーチ達の成長を見守っております。
そして、多くの保護者の皆様からも大学生コーチには温かいメッセージを頂いており、
バリューワークスはコーチ育成機関としての一歩を踏み出せた
と、確信を持っています。
描いたビジョンを実現するために日々、こうしてブログを書いたり指導したり、様々な取組に責任を持って挑んでるわけです。
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