目の肥えた保護者とそれに気付かないコーチ
最近ではコーチよりも選手や保護者の方が沢山の方の指導を見ていたりします。
私が育った頃は、所属チーム以外のコーチから学ぶ事なんて考えた事も環境もありませんでしたから、時代は変わってきたのだと思います。
選手登録ルールも改正され、これから「指導者」も選ばれる時代に変わっていきます。
ジュニア世代のバスケ練習は塾とは違い、保護者見学が当たり前の文化です。
意欲の高い保護者の方は、沢山のスクールやクリニックに子供達を参加させ、様々なコーチの指導に触れています。
我々コーチは常に保護者からの評価の目に晒されていると言っても過言ではありません。
噂によると保護者グループでは各スクールやチームのコーチ評論が活発に行われているようです。
ドキドキしちゃいますね(笑)
当然ミニバスとB.LEAGUEではその形は変わっていきますが、
育成年代では1人1人の保護者が評価者でもあるわけです。
それに気付かないと、周囲のコーチに遅れを取り、おそらく数年後には選手が集まらなくなってきます。
周囲にスクールやチームが今なくても、コーチとしての競争がいつはじまってもおかしくないという現実が今生まれつつあるのです。
他競技についても競争の対象です。
部員が少ないのは
「あそこに入れるくらいなら他のスポーツやらせるわ」
という競争に敗れているのかもしれませんよね。
インターネットやスポーツ文化の発展とともに、保護者や選手の目は肥えていきます。
古き良きコーチが乗り遅れないようにサポートするのも我々コーチデベロッパーの仕事だと思います。
保護者の目がコーチを成長させる
コーチが成長するためにも、保護者の方も学びコーチを評価する目を持たなければならない時代が今来ています。
コーチに口を出せといっている訳ではありませんからね。
私は保護者の方が持つ権利は、
「コーチを選ぶ」
権利だと思っています。
選んだ以上リーダーとフォロワーの関係で、選手とコーチを中心にチームやスクールが成長し続ける事を温かく見守るって頂けると、地域により良い文化が生まれていくでしょう。
そして、保護者の皆様もうかうかしてられません。
保護者会があるのであれば、
コーチや保護者に選ばれる保護者会を作らなければいけません。
古い伝統に縛られて、情報化社会や夫婦共働きの時代背景に合わせられない保護者会も時代の波に取り残されていきます。
選手に選択肢が増えるということは、
コーチにも選択肢は増えていくのです。
そして、保護者にも選択肢は増えていきます。
伝統や固定概念に縛られて変化出来ないのはもはや罪です。
私はそう思います。
指導はボランティアだから、、、
という考えかたも同様です。
もはやバスケットボール選手とは職業になり得るのですから。
その話はまた別の機会に。
ご興味のあれば書きますのでドシドシご連絡ください。
さて、沢山の信頼出来るコーチに出会い選手を育ててもらうためにも、練習という本番をしっかりと見極めるのも保護者に与えられた役割です。
変わりのコーチがいないからバスケはやらせたいので仕方なく我が子を預けている。
これが1番悲惨な環境だと思います。
保護者が正しい目を持ち本番環境を作っていく事もこれからの時代求められていくことでしょう。
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