コーチとは職業か?
コーチが本番でより力を発揮するために必要なことは
「如何に全力で濃い練習をするか」です。
練習の質が本番の結果を左右するのは、選手もコーチも同じだと考えています。
「プロコーチになりたい」
「B.LEAGUEのコーチになりたい」
「スキルコーチになりたい」
では、より良いコーチを目指す前に、コーチとは何かを考えていきましょう。
コーチの定義を色々WEBで確認しましたが、
こちらが1番わかりやすくしっくりきました。
「人をゴールまで連れて行ってくれる人」
Goalous Blog 「コーチとは何か」より
https://www.goalous.com/blog/ja/teams/about-coach/
つまり、コーチはゴールを理解し、ゴールに辿り着く術を知っている人という事です。
だから、コーチにはゴールまでのプロセスが見えなければならない。
そのためにはそれ相当の経験と実績が必要なはずで、選手を引退したらすぐに優秀なコーチになれるわけではない事はコーチであれば誰しもがご存知の既知の事実でしょう。
選手をゴールに導くコーチになるためにはコートの上で得られる経験値だけでは足りないというのが、私のコーチデベロップメントの基本思想です。
つまり、コーチデベロッパーがコーチを育てるには、コートの上だけの付き合いでは足りなすぎるという事にもなり、
職業コーチとして振る舞う時間だけでは到底コーチになんてなれる訳がないのです。
コーチとは職業ではないという前提を持つ
コーチを志す方にお伝えしたいのは、
『コーチとは職業ではない』
という大前提です。
資格があるからコーチだという程、コーチという立場は簡単なものではありません。
では何なのか。
『コーチとは生き方』
だと私は考えています。
コートを離れても、コーチとして振る舞う事。
我が子や妻と接する時も家族が素晴らしいゴールに出会い、活きいきと躍動してくれるように家庭内のコーチとして振る舞えること。
コンビニでお会計をする時も。
レストランでオーダーをする時も。
少しでも目の前の人が活きいきと仕事を楽しんで、目標に向かって良い時間を過ごして頂けるように振る舞えるのがコーチです。
お客様は事業主にお金を払って初めて対等です。
お金を払っているからサービスを受けて当然というのはコーチマインドではありません。
私の辞書にお客様は神様ですの文字はなく、
お客様はパートナーですという文字があります。
生まれながらにして居酒屋で父母の接客を見て育ち、高卒後直ぐにサービス業に従事し21歳でサービス業で独立。
それまでもそれからもずっとその様に振る舞って来ました。
だからその考えは根深いです。
「金払ってるんだから」思想の人はアルバイト時代から追い返してました。
提供するサービスとそれに支払う対価以上の価値をお互いに提供できるかが、人間力の磨き所です。
お金を払ってさらに感謝を伝えるのが私なりのお客としての礼儀です。
実践学園の森コーチは
「最後は人間力だ」
と常々口にしています。
選手に人間力を求める以上、コーチがその人間力を磨き続ける必要があり、
その練習の場は指導をしている時間以外の日常にあると私は考えています。
そして、私は森コーチと会うたびに、そこ細やかな気配り、ユーモア、厳しさ、行動力に魅了され、全国を舞台にする男の人間力を思い知るのです。
コーチを志す皆様、今の日常をコーチとして生きてみてください。
そうすれば自ずと職業コーチとしての道が開けてくるはずです。
かくいう私もまだまだ未熟ですので、
日々、日常からコーチとして振る舞い失敗しながら成長しています。
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