レイアップシュート考察
皆さんはレイアップシュートを子供達に教える時にどのように指導しますか?
「レイアップシュート」と聞いて思い浮かぶシュートの形はどのような形でしょうか。
バリューワークスが指導するレイアップシュートの形
バリューワークスでは次のようにレイアップシュートを指導しています。
若い指導者にはごく当たり前なことかもしれませんが、かつてはそうではなかったということも知って頂ければ幸いです。
レイアップシュートとは
バスケット(リング)付近からのシュートです。
はい。
ここでもしも、スラムダンクの「庶民シュート」、つまり
掌が上
中指が前
親指が外
のレイアップシュートをイメージした方、
間違えてはいませんが、それは
アンダーハンドレイアップシュート
と言い、レイアップシュートの1つの種類でしかありません。
そして、このアンダーハンドレイアップシュートは日本の書籍やブログは元より、
指導現場でも基本的なレイアップシュートとして指導されていますが、
初心者に最初に教えるレイアップシュートではない
とバリューワークスは定義しています。
3つのレイアップシュート
大きく分けてレイアップシュートには3つの種類があります。
・アンダーハンドレイアップシュート
・オーバーハンドレイアップシュート
・パワーレイアップシュート
さぁ、次の質問です。
皆様はどの順番で指導していきますか?
レイアップシュート指導手順
バリューワークスではレイアップシュートは
オーバーハンドレイアップシュートをベースに指導しています。
そして、なぜオーバーハンドで打つのか、なぜアンダーハンドが必要なのか。ということを説明したうえで、アンダーハンドレイアップシュート、そしてパワーレイアップのように様々なレイアップシュートバリエーションを指導していきます。
オーバーハンドシュートを推奨する理由はとてもシンプルなことです。
それは、バスケットボールに必要なプレイの型は、基本的にオーバーハンドの形で行われることが一つです。
基本的なドリブル、プッシュパス、ワンハンドシュート、フローター。
これらのプレイはオーバーハンドで行われるため、指導の親和性が高いのです。
それともう一つは、下手にアンダーハンドを指導すると、ボールの持ち方に影響が出ます。
両手でボールを保持し、両手でアンダーハンドレイアップを打ったり、
両手持ちから横からすくい上げるようなレイアップの習慣が出来てしまい、レイアップの確率が落ちることがわかってきたからです。
とても上手なのに、両手のアンダーハンドシュートが身についていて、
直そうとしない選手と出会ってしまうこともあります。
ゴール下の密集地帯で、両手打ちのアンダーハンドシュートを打てば、
どうぞブロックして下さい
と言っているようなものになります。
ゴール下ではディフェンスとの距離はワンアーム未満、ゼロアーム以上になるはずです。
前から横から後ろから、ディフェンスがそのシュートを阻もうとしています。
両手でボールを肩の下から投げるアンダーハンドレイアップシュートは完全にボールを危険にさらけ出すシュートです。
ディフェンスが後ろにいる以外、前にいても横にいてもボールの軌道はディフェンスの手の届く範囲を描きます。
女子選手に多いボウスハンドショットが不利な理由もゴール下の密集地帯で不利だと言う点が挙げられます。
ボースハンドが習慣化した選手は、肘の伸展と手首の屈曲を同時にこなすことが苦手になります。
手首固定で肘の伸展を行うと前腕の回外動作が自然と出てしまうのですね。
これは片手でシュートを打つ時に悪い影響を及ぼしたり、練習すべき体の使い方が増え成長効率が落ちてしまうことにも繋がります。
せっかくディフェンスを交わして抜け出しても、ゴール下で簡単にブロックされる光景をミニバスの試合では良く見かけませんか?
ペイントに近づくほど、ボースハンドショットの利用頻度は減り、シングルハンドシュートの確率が落ちませんか?
それは、本質を見落としてしまった、常識に縛られた指導の先にあることなのかもしれません。
ゴール下の状況を見極めず、レイアップシュートとはアンダーハンドレイアップシュートである
という呪縛に気付かぬうちに絡みつかれているのです。
私はこれを
呪縛レイ(アップシュート)に取り憑かれてるといっているとかいないとか。
かつては色々な呪縛レイに私も取り憑かれていましたが、ロサンゼルスの指導者達にお祓いをして頂き、除レイされてきました。
皆さんも知らぬ間に取り憑かれていませんか?
※洒落です
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